2021.12.8 まるで寄生獣のような関係性だ【ヴェノム】
ヴェノム [ トム・ハーディ ]
評価:3
■ヒトコト感想
シンビオートと呼ばれる地球外生命体と人間が接触すると…。まるで「寄生獣」のような物語だ。シンビオートに体を乗っ取られた新聞記者のエディ。エディの頭の中で、シンビオートと会話するのはまるっきりミギィとシンイチの会話と同様だ。エディとシンビオートはふたりでヴェノムとして活動する。
シンビオートはエディが死ぬと乗り物がなくなるので、エディを守ったりもする。ヴェノムとなれば無敵なのだが、周りの人間からすると異常者としか見えない。シンビオートにとりつかれたエディは強烈に空腹を覚え、レストランの水槽にいる伊勢海老を手づかみで食べたりもする。シンビオートの唯一の弱点が高周波の音というのは特殊だ。
■ストーリー
敏腕記者エディ・ブロックは、人体実験で死者を出しているという<ライフ財団>の真相を追う中、<シンビオート>と呼ばれる地球外生命体を発見し接触してしまう。この意思を持った生命体との接触により、エディの体は寄生され、その声が聞こえるようになる。「一つになれば、俺たちはなんだってできる」とシンビオートはエディの体を蝕み、このまま自分の乗り物となることを受け入れれば強大なパワーを与えるという取引を持ちかける。
エディは肉体の変化に困惑しながらも、その力に少しずつ魅入られていく――。「俺たちは―――ヴェノムだ」こうして、最悪の存在、ヴェノムが誕生した!
■感想
地球外生命体のシンビオートを利用し、他の星へ移住しようと考える資産家がいる。ホームレスなどを利用し人体実験を繰り返すのだがうまくいかない。偶然、エディの体にシンビオートが入り込み、見事に融合しヴェノムとなる。
まさに寄生獣と似たようなパターンだ。最初は混乱するエディもシンビオートの存在に気づき、頭の中で言い合いをしたりもする。地球ではまさに無敵のヴェノムだが、その見た目はまさに悪魔でしかない。全身をシンビオートで覆われた状態であれば、たとえ銃を撃たれたとしても中のエディは無傷である。
寄生獣と似たパターンとしては、同じ種族が別に存在するということだ。エディたち以外にもシンビオートにとりつかれた人間がいる。それも次々と別の人に乗り移っていく。最終的にはシンビオートを利用しようとしていた資産家と融合することになる。
強力なシンビオートとエディと融合したシンビオート。どちらも同じ種族なのだが、地球を滅ぼそうと考える相手に対してエディたちは対抗しようとする。ヴェノムとなり戦う。なぜエディのシンビオートが地球を守るために動くのかは説明されているが微妙だ。
ヴェノムの弱点は高周波の音と炎らしい。ラストでは資産家のロケットで地球外へ飛び出し、仲間を地球へ連れてこようとするシンビオートとヴェノムの対決だ。どちらもシンビオートを全身にまとい、怪物のような風貌をしているが、中ではエディと資産家がいる。
地球のために命を賭けて戦うヴェノムというのは違和感があるのだが…。ラストでは同じ種族を殺すまでいく。エディとシンビオートの凸凹コンビというか、喧嘩しながらのやりとりというのは面白いコンビだ。
ヴェノムの風貌は明らかに悪役だが、地球を守るために行動しているのが意外だ。
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