ヴァレリアン 千の惑星の救世主


 2019.12.11      異星人と違和感なく過ごす近未来の世界【ヴァレリアン 千の惑星の救世主】

                     
ヴァレリアン 千の惑星の救世主 [ デイン・デハーン ]
評価:3.5

■ヒトコト感想
はるか未来の世界。宇宙の移動は当たり前となり、地球以外に知的生命体が住む星への移動も可能となった世界の物語だ。冒頭からCG全開だ。他の星の生物たちの姿形は多種多様ではあるが、人間と友好的に触れ合うことができていた。それが…。主人公のヴァレリアンは軽薄だがかっこよい。ヒロインもりりしくかわいらしい。そんな二人があらゆる種族が生息する千の惑星アルファの調査に向かう。

宇宙の歴史から抹殺されたとんでもない真実。見どころは間違いなくフルCGのすばらしく近未来な映像の数々だ。ステレオタイプなタコのような宇宙人あり、ヘンテコな宇宙人あり。ヴァレリアンは消滅した種族であるミュール族の生存に気づき、そこから司令官の不正を知ることになる。

■ストーリー
西暦2740年。宇宙を守る任務を帯びたエージェントのヴァレリアンとローレリーヌは、あらゆる種族が共存する"千の惑星都市"アルファに派遣される。アルファでは、謎の放射線汚染が広がっており、2人は、事態の対処を任されている司令官の護衛を務めることになった。ところがヴァレリアンたちの前に突如、30年前に消えたはずの惑星、ミュールの一団が現れ、司令官を連れ去ってしまう。

後を追ったヴァレリアンだが、そこで彼らが知ったのは、銀河を揺るがす邪悪な陰謀と、宇宙の歴史から抹殺されようとしていた"秘密"だった―。果たしてヴァレリアンとローレリーヌは、“千の惑星の都市"と銀河の危機を救うことができるのか! ?

■感想
まるで「アバター」のような世界だ。CGで様々な異星人の姿が描かれている。当然、登場してくる機器もすばらしく未来感にあふれている。ヴァレリアンとローレリーヌは千の惑星都市であるアルファで、調査を行うのだが…。

なんでも大量に複製してしまう変換機として小さなドラゴンのような生物が登場してくる。その変換機を求めて様々な種族が争いを始める。根本はミュール族の物だが、ミュール族を滅ぼそうと考えた司令官によって全てが闇に葬られそうになっている。

多種多様な異星人たちと地球人たちの交流が面白い。タコのような宇宙人あり、アバターのキャラクターのような宇宙人もいる。スターウォーズのように激しく宇宙戦を繰り広げながらも、その先ではミュール星人の動きの奇妙さにより司令官の悪事が明るみにでる。

ミュール星人は基本的には平和主義者だ。人間だけが、他者から利益を搾取しようと考え、保身のために自分たちの悪事を闇に葬ろうとしている。司令官の陰謀に気づいたヴァレリアンは、ローレリーヌと共にミュール人たちを救おうと考える。

ほぼすべての背景はCGなのだろう。作中でもヘルメットをかぶれば、そこはたちまち素晴らしい観光地に変わったりもする。もはやここまで技術が進化すると、なんでもありなのだろう。通信が全てで、通信を遮断することで外部から自分たちを守ることができる。

変換機を使い、ものすごいエネルギーをため込んだ真珠を増幅させることで宇宙船のエネルギーとして、ミュール星を復活させようとする。かなり金はかかっているのだろうが、アバターがあるだけに、そこまでインパクトはない。

他の星人との交流という流れがすばらしい。



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