ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝


 2022.2.22      ヴァイオレットである必要があるのか?【ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝】

                     
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -[ 石川由依 ]
評価:3

■ヒトコト感想
「ヴァイオレット・エヴァーガーデンの特別編集版」のあとに本作を見たので違和感なく入り込めた。今回は良家の子女の教育係としての役割を負うことになったヴァイオレット。イザベラは良家の子女としての所作ができていなため、ヴァイオレットがサポートをする。実はイザベラは、孤児であったが、その出自がヨーク家に繋がるということで拾われた身だった。

ここでヴァイオレットとイザベラの関係ができあがり、さらにはイザベラには過去に離れ離れになった妹がいたと判明する。代筆としての役割は弱い。イザベラとの友情もそうだが、離れ離れになった妹がその後ヴァイオレットたちの会社に見習いと入り、郵便配達員として奮闘する姿はなんだかほのぼのとしてくる。

■ストーリー
……大切なものを守るのと引き換えに僕は、僕の未来を売り払ったんだ。良家の子女のみが通うことを許される女学校。父親と「契約」を交わしたイザベラ・ヨークにとって、白椿が咲き誇る美しいこの場所は牢獄そのもので……。未来への希望や期待を失っていたイザベラの前に現れたのは、教育係として雇われたヴァイオレット・エヴァーガーデンだった。

■感想
イザベラはヨーク家の子女としては礼儀ができていない。ヴァイオレットの完璧な立ち振る舞いに、女学生たちは羨望のまなざしを向ける。イザベラとヴァイオレットの関係は、最初はギクシャクしていたが、最後には無二の親友のような関係となる。

なぜイザベラは礼儀ができていないのか。実はイザベラは孤児であったが、実はヨーク家の血を引いていることがわかり、ヨーク家の子女となっていた。イザベラが自分の立場を理解しながらも必死にヨーク家の人間としてふさわしくなろうとするのがほほえましい。

イザベラが孤児時代に妹として一緒にいた女の子と涙の別れがある。女の子のためにヨーク家にもらわれていくイザベラ。ここまではイザベラのパートとしてそこまで感動はない。ヴァイオレットがイザベラの手紙を女の子に届ける場面は前半のピークかもしれない。

後半はその女の子がヴァイオレットを頼り郵便配達員として奮闘する。字が読めないということが衝撃であり、ヴァイオレットが手紙を代筆してイザベラへの手紙を書く。なぜイザベラと直接会わないのか?という疑問はあるが感動の場面なのだろう。

このシリーズはヴァイオレットが関わる物語自体に感動がなければ泣けない。イザベラと妹の関係性に感情移入できれば感動できるのだが…。特別編集版よりもさらに微妙な印象かもしれない。絵柄の美しさにストーリーのありきたりさが隠されている。

ヴァイオレット自身はただの傍観者としてしか参加していないので、ヴァイオレットである意味はほとんどない。となると、ただのオムニバス的な物語としてしか見えてこないのかもしれない。何かしらヴァイオレットでなければならない理由があればよいのだが…。

劇場版はかなり評価が高いので、逆に見たくなった。



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