宇宙ショーへようこそ


 2021.5.10      子供たちが宇宙へ旅する【宇宙ショーへようこそ】

                     
宇宙ショーへようこそ
評価:3

■ヒトコト感想
オリジナルアニメ。田舎の村に宇宙人が密漁のためにやってきた。目的はワサビらしい。田舎の純朴な子供たち5人とひとりの犬のような宇宙人の物語。地球からはるか離れた星へ向かう。まず宇宙人や別の星の描写がすばらしい。エイリアンとしては様々な形態をしているのだが、誰も差別なく普通に接している。

はるかかなたの星へ向かうためには、まるで新幹線のようにドラゴンのような生物に乗り込む。すべてが奇想天外であるが、新しさがある。物語としてはワサビを奪う悪の組織と子供たちが戦うという流れだ。弱きものを合成して強くするというのもよくわからないのだが…。宇宙にはどんなことが起きるかわからないという夢のあるSF作品であることは間違いない。

■ストーリー
『かみちゅ!』の舛成孝二監督と倉田英之脚本、美しい自然の残る村川村にやって来た1匹の宇宙人と村の5人の子供たちの冒険を描いたSFアドベンチャー。ウサギのぴょん吉を探しに裏山へやって来た夏紀たちは、怪我をした1匹の犬を発見する。

■感想
大自然に囲まれた田舎。冒頭、自然の中でエイリアンたちの激しい戦いが繰り広げられる。純朴そうな田舎の子供たちが怪我をした犬を捕まえ手当をする。その犬が実はエイリアンでポチという名前だとわかる。いきなり犬が立ち上がり言葉を話すのは強烈だ。

ポチがエイリアンとわかり、子供たちにお礼をしたいと月へ向かうことに。SFな雰囲気が全開だが、絵柄が可愛らしいので子供にもすんなり受け入れられることだろう。すばらしい月旅行の途中で、地球でのエイリアンたちの戦いが問題となり、地球へ立ち入り禁止となってしまう。。。

ここからは、地球へ戻るためにポチと子供たちが四苦八苦する場面が続く。地球へ戻るためにはポチの星経由で帰る必要がある。ポチの星へ帰るには新幹線のような特殊なスピードがだせる乗り物に乗るしかない。何万光年も離れた星への旅だ。

ポチの星へ行くためには金が必要なため、子供たちは月でアルバイトをする。エイリアンに交じり地球人がバイトをしている。見た目も全然異なる生物たちが、月では生活している。これを見ると地球人の中での白人だとか黒人だとかの違いはささいなものに思えてくる。

定番として悪役が登場してくる。地球のワサビを手に入れるため、偶然、子供のひとりがもっていたワサビを奪い取ると共に子供のひとりを誘拐する。そして、弱き者を合成して強くするという実験を行う。ちょうど子供たちが探していたペットのうさぎが、実はエイリアンに誘拐されていた。

うさぎと合成されようとした子供を助けたのは、ポチと子供たちだ。残酷描写があるわけでもなく、宇宙に対する夢のある作品であることは間違いない。本作を見て、宇宙飛行士になりたいと思う子供もいるだろう。

絵柄がどちらかというと「未来のミライ」に近いような感じだ。



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