未来のミライ


 2019.10.8      意味不明な部分はあるが近未来の映像はすばらしい【未来のミライ】

                     
「未来のミライ」スタンダード・エディション
評価:3

■ヒトコト感想
4歳の男の子くんちゃんが過去や未来へタイムスリップしながら、自分のワガママさに気づき変わっていく物語だ。くんちゃんの妹であるミライが成長した姿でくんちゃんの前に現れる。くんちゃんはワガママを言い続け、母親や父親を困らせる。典型的なワガママ4歳児といった感じのくんちゃんだが、理解力はすさまじい。

未来からきたミライやヒイおじいさんの姿を理解したり、幼いころの母親や、父親が小さいころにどうだったかなど、説明されてあっさりと理解している。なんだかよくわからないまま未来や過去を行ったり来たりするくんちゃん。観衆も同じような気持ちのまま、最後は子育てに奮闘する夫婦のつぶやきで物語は終わる。主題は何かと聞かれると、答えるのに困る作品だ。

■ストーリー
甘えん坊な4歳の男の子・くんちゃんは、ある日、自分のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ不思議な少女・ミライちゃんと出会い、時を超える大冒険を繰り広げる。

■感想
くんちゃんの家庭は、母親はフルタイム勤務で父親はフリーの設計士?のようだ。母親はくんちゃんをガミガミ叱り、父親は生まれたばかりのミライとくんちゃんの世話で大忙し。くんちゃんはミライばかりに皆が構うことに不機嫌となりワガママをいう。

この辺りは、子持ちあるあるなのかもしれない。くんちゃんに対して厳しくしかる母親。しかし、実は母親も幼いころはくんちゃん以上に散らかしっぱなしの悪童だったということがわかる。くんちゃんは過去にいくことで、自分の立場を理解していくことになる。

なぜくんちゃんが過去や未来に行けるのか。そのことについて詳しい説明はない。未来から来たミライも詳しくは説明しない。未来のくんちゃんに出会ったり、ヒイおじいさんに出会ったり。自転車に乗れずぶーたれていたくんちゃんは、ヒイおじいさんとの出会いでチャレンジする心を学ぶ。

当たり前のことだが、幼少期にはわからないことはたくさんある。それが大人になって、あの時ああしておけば、というのがあるのもよくわかる。本作が単純にそのことを言いたいわけではないだろうが…。よくわからない。

映像的にはすばらしい。未来の映像は激しく未来感にあふれている。くんちゃんは過去や未来に紛れ込むが、そのたびに何かしら教訓を得ている。なんだかわからないまま、まるで死ぬ間際の走馬灯のように家族や周りの状況がくんちゃんの目の前を流れている。

その後、おそらくはくんちゃんは両親のいうことを聞くよい子に育つのだろう。ラストで母親と父親が会話をしながら、子育ての大変さを語っていた。このあたりはまさに自分にも心あたりがあるので気持ちが入り込んで見ることができた。

よくわからないが、絵柄や演出がすばらしいのは間違いない。



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