2020.6.15 サイコパスな元妻の存在【アンフォゲッタブル】
アンフォゲッタブル
評価:3
■ヒトコト感想
ジュリアの再婚相手のデイヴィッドには、別れた元妻のテッサが付きまとっていた。デイヴィッドとテッサには娘がいることから、娘と会う権利はテッサにもある。親権はデイヴィッドがもつため、ジュリアとの親子関係が築かれることになる。再婚相手の元妻と新しい妻が会うことがどれだけあるのか。普通ならば気まずくて会えないだろう。
テッサはジュリアとデイヴィッドに執拗にからんでくる。娘のことを第一に考えていると思わせておきながら、実はデイヴィッドとよりを戻そうとしている。テッサの策略がすさまじい。ジュリアを陥れる数々の仕掛け。それらにハマるジュリアと、まんまとテッサの言うことを信じてしまうデイヴィッド。定番だがドキドキするサスペンスだ。
■ストーリー
バツイチ女性ジュリアと彼女の新しい恋人デイヴィッドの元妻テッサを中心に巡るサスペンス。元妻テッサはデイヴィッドとの娘をかずがいとしてデイヴィッドとよりを戻そうとする。そこでジュリアの存在が邪魔になり、排除しようと密かに動き出す。テッサの異常性に気づいたジュリアだったのだが、テッサの功名なやり口によりジュリアだけがしだいに追い込まれていく…。
■感想
元妻のテッサがジュリアを陥れるためにさまざまな策略を練る。この手のパターンは「ダブルフェイス」と近いかもしれない。ジュリアを信頼していたデイヴィッドも、次第にジュリアがデイヴィッドとの再婚を拒んでいると信じ込んでしまう。
テッサのことを愛していないとはいえ、娘に対して責任感がないジュリアという図式ができあがると、デイヴィッドは気になり始める。すべてはテッサが仕組んだことなのだが、デイヴィッドは気づくことがない。
テッサは美しく高学歴で隙が無い。テッサの母親も、見るからにちょっと特殊なタイプだ。テッサがデイヴィッドとの家庭を崩壊させたことを気にしている母親。テッサには幸せになってほしいとテッサの母親は見守るが、その視線がテッサを異常な行動へと駆り立てているような気がした。
テッサはジュリアが浮気をしているとデイヴィッドに思い込ませる。普通ならば、デイヴィッドがジュリアに不信感をもち、テッサに気持ちが傾く流れなのだが…。本作はそうならない。デイヴィッドは相当テッサに痛い目をみてきたような雰囲気がある。
テッサはSNSを使いジュリアの元恋人をジュリアの元に向かわせたり。娘の管理ができないとデイヴィッドに思わせたりする。ただ、ラストではテッサがその本性を現し、デイヴィッドにまでその魔の手を伸ばす。ここでジュリアはテッサを排除することに成功する。
テッサの異常性はすさまじい。サイコパスと言えるだろう。ただ、全てが決着したあとで、娘の祖母でありテッサの母親である女が、まだデイヴィッドとジュリアの夫婦にからもうとしているのが恐ろしい。
ありがちかもしれないが、テッサの異常性はすさまじい。
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