2019.7.6 裏社会と警察の内部、どちらも知る男【アンダーカヴァー】
アンダーカヴァー ホアキンフェニックス
評価:3
■ヒトコト感想
エリート警官の兄のジョセフと裏社会でたくましく生きる弟ボビーの物語。父親は警察署長であり、ボビーだけがはみ出し者だ。ジョセフが薬物の取り締まりで成果をだしたころ、ボビーの店で大規模な逮捕事件が起きる。そこでギャングの逮捕に巻き込まれるボビー。ジョセフとボビーは反目し合うのだが…。
事件の報復としてジョセフがギャングに撃たれてしまう。警察は威信をかけてギャングの麻薬ルートを探ろうとする。その際に、裏社会とつながりのあるボビーを利用しようとするのだが。どことなく「インファナルアフェア」に近い。ボビーが警察のスパイとバレた時に、ボビーは命を狙われるのだが…。ありがちなパターンかもしれないが、いつバレるかという緊迫感はある。
■ストーリー
ホアキン・フェニックスとマーク・ウォールバーグ共演のクライムアクション。エリート警官のジョセフと、代々警官を務める一家に背を向け、裏社会に生きる弟・ボビー。そんな反目し合う兄弟が、ある悲劇を機に結束し復讐劇を繰り広げる。
■感想
ボビーは裏社会で生きていることに少しだけ後ろめたい気持ちになる。父親や兄たちもボビーに対して良い思いをもっていない。それが、大捕り物を行ったことの報復としてジョセフが撃たれてしまう。それまで反目し合っていた兄弟が、そこからお互い協力しあうことになる。
ジョセフが奇跡的に生き延びたことから、ギャング一掃計画が実行されることになるの。ボビーが下手に裏社会とつながっているだけに裏の情報が入ってきてしまう。
兄だけでなく、父親までもギャングから狙われると知ると、ボビーはその情報を父親たちに報告する。この段階では、ボビーの家族が警官だと知るのはボビーの恋人だけ。それがもしバレた場合は、ボビーの命が狙われることになる。
ギャング対警察の対決。どちらの情報も手に入れることができるボビーは、逆に危険な状況にあることは間違いない。ボビーの情報がいつバレるのか。そして、警察たちはひたすらギャングの滅亡に力を入れる。決して引かない警察とギャングたちのプライドマッチだ。
結局、ボビーが裏切ったとわかったギャングたちは、ボビーを狙うことになる。本作ではどれだけ警察に守られていたとしても、安心はできないということだ。ギャングは相手が警察だろうが関係ない。ただ、相手を始末することだけを考える。
ボビーは自分の命が助かる代わりに父親がギャングに殺されてしまう。このインパクトは強烈だ。ギャングは警察には手を出さないのが定説であったが、それすらも超えて脅しにかかってくるギャングは恐ろしい。
まさに「インファナルアフェア」や「ディパーテッド」の世界だ。
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