超巨大ハリケーン カテゴリー5


 2020.2.7      実際の出来事を映画化しているので地味だ【超巨大ハリケーン カテゴリー5】

                     
超巨大ハリケーン カテゴリー5 /C・トーマス・ハウエル 
評価:2.5

■ヒトコト感想
現実にアメリカで発生した超巨大ハリケーンに直面した者たちの物語。世界の終わり的なCGを駆使したとてつもない映像があるわけではない。すべてが真実に元づいて描かれているために、物語の内容はわりと地味な展開となっている。超巨大ハリケーンのカトリーナが近づきつつある。

フロリダでハリケーンの恐怖におびえる住人たちと世間のざわめきが描かれている。住人たちの予想を超えたハリケーン。果敢にハリケーンの危険性をライブで伝えようとする若者たち。そして、家を守ろうと必死になる者たち。ただ、映画でよくある激しいハリケーンにより家が吹っ飛び、人が舞い上がるような映像はない。あるのはハリケーンが通過した後、無残に崩れた家の実際の映像だけだ。

■ストーリー
2005年8月29日-アメリカ東南部に壊滅的被害をもたらしたハリケーン・カトリーナ。TVでは頻繁にその様子を伝え、住人たちは近づきつつある脅威に日々備えていた。しかし、そのハリケーンは住人たちの予想をはるかに超える威力をともなってアメリカ大陸に近づいてきていたのだ。その威力レベルは、カテゴリー5! ! 5段階のうちの最大最強レベルのモンスター・ハリケーンへと変貌を遂げていたのだ! !

フロリダは暴風・豪雨に襲われ、停電になり、建物は次々と破壊されてく。壊滅的な被害を目の当たりにし、自然の脅威には太刀打ちできないことを悟ったチャーリー一家はこの最大規模のハリケーンから身を守るためにシェルターに避難するが・・・。

■感想
超巨大ハリケーンのカトリーナが近づいてくる。人々は戦々恐々とし、カトリーナ対策で避難をし始める。頑固おやじは家を守ろうと、カトリーナが近づいてくるにも関わらず家に居座ろうとする。家族は避難しようとする。

家の窓や扉に木でバリケードを作ったとしても関係ない。カテゴリー5に相当するハリケーンの前では、木造の家などあっという間に吹き飛ばされてしまうだろう。台風の最中に、危機を訴えるため必死にライブで中継する若者もいる。作中ではその行為が賞賛されてはいるのだが…。

案の定、ハリケーンの危険性を訴えた若者たちの車は風で吹き飛ばされてしまう。その後、助けを求めるも…。ハリケーンの危険性は映像からはそこまで伝わってこない。「イン・トゥ・ザ・ストーム」のような激しい映像があるわけではない。

ハリケーンのすごさを映像で表現できていないので、なんだか周りが騒いではいるが、どうなっているのかわからないという感じだ。現実は映画のようにすさまじい風に車が飛ばされたりするわけではないのだろう。

誰もが想定したよりも大きなハリケーンがやってきた。カテゴリー5としてのハリケーンはどのようなものなのか。それは、物語の終盤にカトリーナが通過した後として、崩れ落ちた家の映像が流れる。これは実際の映像なのだろう。

崩れ落ちた家々と、唖然とする人々。インタビューに答え、当時どれくらい激しいハリケーンがやってきたかが語られている。日本でも激しい台風は存在する。ただ、それが映画になるというのは、いかにもハリウッドらしい流れだ。

家が崩れ落ちるほど激しいハリケーンはすさまじすぎる。



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