2020.6.23 入れ墨だらけのラスボスは強烈だ【トランス・シューター】
トランス・シューター [ ライアン・クワンテン ]
評価:3
■ヒトコト感想
実弾をこめた拳銃を持ち、ふたりの男が向かい合う。そして、合図とともにお互いに銃を向けて早撃ちする。まるで西部劇の対決のようなシーンだが、ふたりの男は防弾チョッキを着ていた。それでも防弾チョッキの上から銃弾の衝撃はくる。なんども銃弾を受けると倒れて立ち上がれなくなる。すると相手の勝利となる。
このふたりを周りの観衆はまるで格闘技を見るように観戦する。とんでもない競技?だ。危険きわまりない。必ず相手が防弾チョッキを狙うとは限らない。少しでもずれると即死する可能性すらある。そんな危険な競技をおこなう凄腕ガンファイタージョンの物語だ。防弾チョッキの上からでも銃弾を受けるととんでもないダメージらしい。
■ストーリー
世界有数の犯罪都市コロンビア・ボゴタ。そこでは最も危険なゲームが行われていた。防弾ベストを着たガンファイター2人が実弾を用いて至近距離で撃ち合い、先に倒した者が勝つ、命がけの戦い。勝者は富と名声を得ることが出来るのだ。この早撃ちゲームの凄腕ガンファイター、ジョン(ライアン・クワンテン)の目的はただ一つ、このゲームの創始者であるゾリンジャー(ミッキー・ローク)を倒し、世界最強のガンファイターの称号を得ること。
ある時、ジョンは、兄の仇を求めて屈強な男たちを相手にガンファイトを続ける女、コルト(フリーダ・ピント)と出会う。意気投合した二人は、互いの目的を達成するべく危険な旅を続ける…。
■感想
コロンビアでの危険な早撃ちゲーム。ジョンは早撃ちゲームに挑みながら勝ち続け名をあげようとする。ジョンが早撃ちを行うのは、金のためではない。名をあげてゲームの創始者であるゾリンジャーにたどり着くことだった。そこに行きつくまでには、女ガンファイターや撃たれてもびくともしない屈強な男など、さまざまな対戦相手と出会う。
ジョン自身も手ごわい敵と対戦し、銃撃を受け続けたために体には激しいダメージを負っている。骨や内臓にまで異常がでるくらいの衝撃なのだろう。
危険な早撃ちゲームなので、中には防弾チョッキから外れた場所を撃つ者もいる。となると、相手は失格となるのだが…。非常に危険だ。ジョンとコルトは協力してゾリンジャーにまでたどりつこうとするのだが…。
道中で警察にいちゃもんをつけられる場面がある。そこで警察が早撃ちゲームを無理やりジョンにやらせようとするのだが…。そこでもジョンはアベコベに早撃ちで警察を倒してしまう。ジョンのかっこよさはすさまじい。そして、ボスのゾリンジャーにたどり着くまではまるでRPGのような流れだ。
ラストではゾリンジャーとの一騎打ちがまっている。ここで驚いたのはゾリンジャーの肉体だ。入れ墨だらけの鍛え上げられた肉体。ゾリンジャーを演じているのはあの「レスラー」のミッキーロークだ。
衝撃的な肉体だ。レスラーの時の面影がない。絞られた細マッチョなジョンとソリンジャ―の対決は防弾チョッキ無しを示すために上半身裸となる。ふたりは負けた方が死ぬ戦いをする。とてつもない緊張感だ。ゾリンジャーの肉体からにじみ出るただものではない感がすさまじい。
ラストの対決でどちらが勝利したかを明確に表現しないのが良い。
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