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　2021.7.27 　　 　　地中の怪物から空飛ぶ怪物へ【トレマーズ3】

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トレマーズ3 [ マイケル・グロス ]
評価：2.5

■ヒトコト感想
「トレマーズ」と比べると、かなりキャラが様変わりしている。バルたちが未知の生物「グラボイズ」に翻弄され知恵比べをしてなんとか倒すという物語だった。バルのキャラが良く、周りのキャラもかなりキャラ立ちしていたのでよかった。本作では、いつの間にかグラボイズに対しての探知機ができており、グラボイズがちょっとした保護生物のような扱いとされている。

荒くれ者のバートがグラボイズを制御しながら新種の怪物たちと対決する。今までのグラボイズが土の中を移動するのに比べ、新種は空を飛び人を襲う。今までと正反対な怪物に対してバートがとんでもない行動にでる。一度はグラボイズに食べられたりもするのだが、そこから復活するあたり、ご都合主義だがバートのとんでもなさが描かれている。

■ストーリー
砂漠の中の小さな町、ネバダ州パーフェクション。あの人喰い怪物“グラボイズ"が再びこの町に帰ってきた! 究極の進化を遂げた怪物に立ち向かえるのは、荒くれ者のバートしかいない。地元の若い起業家カップルの手を借りたバーとは、驚異的な武器の知識を駆使しながら恐るべきグラボイズの新種に挑む。作戦に失敗すれば、パーフェクションの名を一躍有名にしたこの怪物が、町をこの世から消しさるだそう…。

■感想
あのグラボイズが帰ってきた。地中を動きまわり、突然、外に飛び出して人を襲う。グラボイズの対応をするのは、荒くれ者のバートだ。初代のトレマーズではバルという個性的なキャラが初めて見るグラボイズに対して四苦八苦するのが面白ポイントだった。

それが本作ではいつのまにかグラボイズはちょっと貴重な生物という扱いになっている。研究者の中では、グラボイズを保存するために攻撃することを禁止すると主張する者もいる。方や、グラボイズは危険なので絶滅させるべきだと言う者もいる。

今回はグラボイズだけでなく、新種の怪物が登場してくる。グラボイズの変異種とでもいうのだろうか。尻からガスのようなものを噴射し爆発させその勢いで飛び立つ。目は見えないが温度で人間を感知し襲い掛かる。土の中からはグラボイズが攻撃を仕掛けており、空から新種の怪物が攻撃をしてくる。

バートは一度グラボイズに食べられたりしたのだが、腹の中から携帯で連絡をし、グラボイズの腹を突き破り助かったりもする。バルのような破天荒さはないのだが、変態的な力強さがある。

新種の怪物たちは、バートの強引とも思える攻撃で撃退している。空を飛ぶ怪物たちに対して、建物の影に隠れながら攻撃し、最後には捕獲して見世物にしたりもする。かなり逞しい状況だ。バートの商魂のたくましさは、かなりインパクトがある。

グラボイズが生息した町ということで観光地化しているので、グラボイズは少数だが生き残ったままだ。グラボイズも観光の材料とされるのだろう。全体としてキャラの個性と信じられないような商魂のたくましさがある。

シリーズはまだまだ続いていく。