トレマーズ


 2021.7.22      ケビン・ベーコン演じるバルが最高だ【トレマーズ】

                     
トレマーズ [ ケヴィン・ベーコン ]
評価:3

■ヒトコト感想
地中の中には巨大なヘビのような化け物がいる。田舎町に突如として出現した化け物が人々を襲う。田舎町なので、登場人物は少なく、それぞれが個性豊かだ。今見ると、怪物の描写などいかにも作り物風な雰囲気があり、リアル感はない。ただ、キャラクターは良い。

特に若きケビン・ベーコンが演じるバルが最高だ。軽薄だが、必死に町人たちを助けようと奔走する。化け物は土の中を動き回るので、どうやって逃げ切るか、そして、どうやって倒すかを試行錯誤しながらの戦いが良い。怪物との知恵比べの様相もある。序盤ではその存在を見せず、後半ではチープな怪物の姿を見せている。ネバダの田舎町での人々の個性も良い。特に、武器マニアの夫婦が怪物と対決するのが最高だ。

■ストーリー
カルト的人気を誇るモンスターパニックアクションシリーズ第1弾。ネバダの寂れた田舎町を舞台に、未知のモンスター“グラボイズ”と住民との生死を懸けた激しい攻防が描かれる。

■感想
ネバダの田舎町から脱出し、街にでて一旗あげたいバル。町を出る途中で、羊の惨殺現場を目撃し町に戻るのだが…。序盤では怪物の姿が見えない状態で、次々と犠牲者がでてしまう。車に乗っていたとしても車ごと地中に飲み込まれてしまう。

まれにちょっと太目のヘビが見えてくるのだが、そのヘビは怪物の一部でしかない。この怪物の条件が秀逸だ。地中の中ではどこでも移動でき、目は見えないが音や振動を察知し獲物を捕獲する。人間が走って逃げ切ることは不可能な怪物は恐怖でしかない。

バルは仲間たちと共に姿の見えない怪物を探すのだが…。地中から飛び出す怪物に襲われるのだが、岩を移動しながら無事に逃げることに成功する。怪物の条件がはっきりしてくると、どのようにして怪物から逃げるかを検討するのだが…。

怪物が地中をやみくもに移動し、コンクリートの壁にぶつかり死亡するのは面白すぎる。偶然バルは怪物を倒すことに成功するのだが…。建物の屋根に乗り、助けを待つはずが…。建物すらも破壊しようとする怪物がすさまじい。

怪物とバルたちの知恵比べがスタートする。強烈なのは武器マニアの夫婦だ。怪物に襲われるが、地下に隠された数々の武器でひたすら撃ちまくる。ついに巨大な怪物は力尽きてしまう。これで終わりかと思いきや、怪物はもう2匹いた。

ここでの怪物との対決が秀逸だ。バルがひたすら危ない橋を渡りながら、動き回り怪物を翻弄する。爆弾を食べさせて爆破させ、一匹倒したのだが…。ラストの怪物の倒し方は、ちょっとありえない展開だ。「シャークネード」とは異なり、ストーリーとキャラが秀逸だ。

シリーズとして人気があるのはうなずける展開だ。



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