ちはやふる 結び


 2019.6.18      典型的なラブコメだ【ちはやふる 結び】

                     
ちはやふる -結びー [ 広瀬すず ]
評価:3

■ヒトコト感想
「ちはやふる 下の句」から続く物語。今回は恋愛の要素をメインに据えている。新と千早と太一の恋愛のごたごた。受験を絡めながら、太一がかるたから離れると言う。新は自分の高校にかるた部を作り全国制覇に挑戦する。そして、太一は名人を連続で防衛中の男と出会う。

割とシンプルな内容だ。基本はかるたから離れた太一と、ひたすらかるたに集中する千早、そして新を描いている。かるた名人からかるたの極意を学ぼうとする太一。それと並行するように、太一は受験のためにかるたを諦めるか、それとももう一度かるたに挑戦するのか悩む。名人に触発され、ラストでは新のチームと千早のチームが対決することになる。オーソドックスなパターンであることは間違いない。

■ストーリー
絶対に忘れない―― 最後の戦い、ここに完結。いつも一緒に遊んでいた、幼なじみの千早・太一・新。家の事情で新が引っ越してしまい、離ればなれになってしまうが、高校生になった千早は、新にもう一度会いたい一心で、太一とともに仲間を集め、瑞沢高校かるた部を作った。「新に会いたい。会って『強くなったな』と言われたい。」創部一年目にして、全国大会に出場した瑞沢かるた部だったが、千早は個人戦で史上最強のクイーンに敗れ、さらに強くなることを部員たちと誓った。

あれから二年―、かるたから離れていた新だったが、千早たちの情熱に触れ、自分も高校でかるた部を作って、全国大会で千早と戦うことを決意する。一方、新入部員が入り、高校三年最後の全国大会を目指す瑞沢かるた部だったが、予選を前に突然、部長の太一が辞めてしまう。動揺と悲しみを隠せない千早…。千早、太一、新は、再びかるたで繋がることができるのか? 今、一生忘れることのない最後の夏が始まる。

■感想
千早たちは最高学年となり、高校生活最後のかるたに集中しようとする。そんな時に、千早と新の恋愛模様を感じた太一は、受験を理由にかるたから離れようとする。東大を目指すような学力の太一だが、千早との恋愛を諦めるためにかるたを辞めたように思えた。

千早になんの理由も告げづに辞めるというのがポイントだろう。太一は予備校で現名人と出会う。そこで名人のかるたに対する取り組みを見て太一の気持ちも変わっていく。この名人がとんでもなくカッコよい。

新のチームは精鋭ぞろいだ。そして、後輩の女の子は積極的に新に告白するが、新はそれをすげなく断る。好きな子がいるからと。新は千早のことが好きなのだが、千早はかるたに集中するために新のことを気にしない。

なんだか典型的な三角関係が描かれており、二人のイケメンから言い寄られる形の千早は、ひたすらかるたに集中する。まさにラブコメの王道かもしれない。ラストは全国大会で新入生を含んだ新チームで挑む千早たち。トントン拍子に決勝へ進むのは定番だ。

決勝では新のチームと対戦する。相手は強敵。そこで突如として生まれ変わった太一がやってくる。名人の考えに感化された太一。かるた名人がまさか目が見えなくなりつつあるというのは、驚きでしかない。

太一は運命のように新と対決する。ラストはセオリーから外れたことを太一が行うが、それが良い方に流れ結果として勝利する。ちはやふるの影響で小学生が卒業式に振袖を着るようになったらしい。そこまでブームになっていたのだろうか…。

定番的なラブコメに競技かるたの要素が加わった物語だ。



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