2021.5.2 フォースの万能性が明らかとなる【スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け】
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け [ デイジー・リドリー ]
評価:3
■ヒトコト感想
「スターウォーズ」シリーズの最終作。ルークスカイウォーカーの意志を引き継ぐレイ。そして、ダースベーダー的な立ち位置であるカイロ。このふたりを中心として物語はすすんでいく。
スターウォーズシリーズの売りであるフォースの力がさらにパワーアップしており、レイとカイロが群を抜いてその強さを示している。今までのスターウォーズファンを楽しませる要素が詰まっている。まるでダースベーダーのようなマスクを被り幹部たちを威嚇するカイロ。ラストの巨大戦艦であるデストロイヤーとの対決では、レジスタンスたちが協力し激しい空中戦を繰り広げている。シスとの対決や宇宙での戦いは、定番的ではあるがファンにはたまらない演出がちりばめられている。ただ、これでシリーズが終わりかと思うと少し寂しくなる。
■ストーリー
かつて銀河に君臨していた祖父ダース・ベイダーに傾倒し、その遺志を受け継ぐべく、銀河の圧倒的支配者へと上り詰めた、スカイウォーカー家の一人でもあるカイロ・レン。そして、伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、類まれなフォースを覚醒させたレイ。新たなるサーガを担う若者二人の運命が、この物語の行く末を担っている。はるか彼方の銀河系で繰り広げられる、スカイウォーカー家を中心とした壮大な<サーガ>の結末は、“光と闇"のフォースをめぐる最終決戦に託された――。
■感想
長大な物語もついには結末を迎える。ルークが登場し、ハンソロまでも登場してくる。レイはレイアに鍛えられルークの意志を引き継ぎ覚醒する。カイロはダースベイダーに心酔しダースベイダーのコピーのようになる。レイとカイロはフォースの力によりお互いが引き寄せられ対決する。
もはやフォースの力はなんでもありな状態となっている。この力があることで、カイロは他幹部たちを圧倒し恐怖政治をしいている。レイはひたすら正義の行動をとり続ける。シリーズの売りであるエイリアンたちのクオリティはすばらしい。
レイたちは、デストロイヤーの、惑星を消滅させる強力なビーム砲に危機感を覚え、デストロイヤーの殲滅に動く。レジスタンスの戦力では無謀な戦いではあるが…。このラストへ向かって多くの仲間たちが駆け付けるパターンはすばらしい。
それまでにレイたちと関わりのあった者たちが助けにかけつける。レジスタンスたちは軍をもたないが、一般人たちが駆けつけることにより、デストロイヤーを破壊してしまう。まさに蟻の大群が象を倒すような雰囲気かもしれない。
レイとカイロは対決するが、レイアとの関係を考えカイロと和解するレイ。このあたり、物語は一気にすすんでいく。レイの衝撃的な出自が明らかとなり、複雑な人間関係もすっきりとしてくる。レイとカイロがラストでパルパティーンを倒す。
ラストはフォースの万能性が明らかとなる。フォースはなんでもありだ。そして、フォースがないと何もできないということだ。結局のところ、ルークスカイウォーカーの存在がすべてにかかわってくる。初期作品のキャラクターたちが偉大ということだ。
シリーズの終わりはすっきりとした印象だ。
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