2018.3.2 ボロボロの山越え 【スペシャル・フォース】
スペシャル・フォース [ ダイアン・クルーガー ]
評価:3
■ヒトコト感想
アフガニスタンが舞台のミリタリーアクション。ジャーナリストのエルサはタリバン系組織に捕らえられ処刑される寸前となる。それを救出するのがフランスの特殊部隊の面々だ。6人の特殊部隊。少数精鋭で、エルサを救出するのだが…。ここで、無線機の故障からヘリを呼ぶことができない。そのため、特殊部隊とエルサたちは敵地のど真ん中から脱出しなければならない。
6人の特殊部隊とエルサの脱出物語だ。激しいドンパチもあるのだが、メインは雪山越えだろう。敵に狙撃され脱落する者もいるが、脱出するための厳しい山越えで仲間は脱落していく。最後にはエルサと2人の兵士しか残らない。その二人も足に負傷を抱えているため、最後にはエルサひとりで山を下りることに…。
■ストーリー
フランス特殊部隊の戦いを描いたミリタリーアクション大作。アフガニスタンの首都・カブール。フランス人女性ジャーナリストのエルサは、タリバン系武装組織のリーダー、アメフド・ザイエフを批判したことから協力者と共に誘拐されてしまう。
■感想
ラストまで見ると一瞬実話なのでは?と思うが、実際はそうではないのだろう。6人の特殊部隊は、能力はすばらしい。が、いかんせん適地のど真ん中のため、敵がどこかから突然襲い掛かってくる場合がある。そのため、ある者は長距離から狙撃され倒れ、ある者は突然身近なところから登場した敵に撃たれたりもする。
フランスの特殊部隊がすごいのはわかるが、草原を走りながら、時頼後ろを振り返り銃撃し、また走りだす。後ろからは多数の敵兵が…。この状態でも意外に撃たれないのは、走っているからだろうか?
後半の山越えはまるで登山映画を見ているようなすばらしい景色だ。雪山の中を毛布を被った兵士たちがゆっくりと歩く。食料はないはずなのに10日間近く歩き続けている。ボロボロになりながらも、エルサを助けることをメインに考え、エルサをおぶったりもする。
次々と脱落していく兵士たち。最後にはエルサと2人の兵士しか残らない。そして、その二人も足を負傷しているので、歩けない。となると、エルサはひとりで山を下りて助けを求めなければならない。
ラストの流れは感動的ですらある。兵士ということを忘れ、ただ険しい山道をひたすら歩き続け、遭難しかけた者が助かるという感動だ。エルサがヘリに乗り込み、置き去りにした二人の兵士を探そうとする。ボロボロになりながら、ヘリの姿を見つけると涙を流して喜ぶ兵士たち。
この場面を見ると、もしかして実話なのでは?と思うのだが、そうではないのだろう。「ネイビーシールズ」とちょっと感動ポイントを変えている。同じようなテイストのはずが、印象が違うのはアメリカとフランスの違いなのだろうか。
純粋なサバイバル生還モノとしての面白さがある。
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