2020.10.16 どうインプットし、どうアウトプットするのか 【調べる技術 書く技術】
調べる技術書く技術 / 佐藤優
評価:3
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■ヒトコト感想
情報を気軽に検索できる現代。どのようにして情報を調べるか、そして、調べた情報を自分の教養とするためには何が必要かが語られている。手軽にスマホでニュースを読める時代。手軽なインプットは無駄だということが書かれている。これからの時代は教養がある者が勝つ。教養を得るための近道としては新聞を読むこと。ただ、新聞を読むための下地として高校までの学校教育の知識が必要らしい。
ロジカルな考え方をするために高校の数学が役に立つとは思わなかった。いくら作者にすすめられたからといって高校の数学をやり直す気にはなれない。膨大なインプットのあとはアウトプットすることで自分に定着する。これはよくわかるのだが、意識的にアウトプットしないと厳しいのだろう。
■ストーリー
ネットなどを使って誰もが手軽に情報収集できるようになった現代。すき間時間にSNSを見る、スマホでニュースフィードに流れてくる情報を見る―こうした手軽なインプットの「量」に比例して、集めた情報は本当に「自分のもの」になっているだろうか?専業作家として、日々膨大なインプット、アウトプットを行う著者が教える、学んだ知識を「本物の教養」に変える知的生産術!
■感想
教養をつけることが、これからの格差社会で生き残るために必要とのこと。日々のニュースから情報を得て教養とする。そのために新聞を読むべき。いきなり新聞を読むのが難しい場合は、高校までの教科書をおさらいするとのこと。
さすがにそれはハードルは高いが、作者は大人でも勉強しやすい高校の教科書を紹介している。その中で、ネットで勉強できるスタディサプリなども紹介されている。意識して情報を得ることの有効さはかなり伝わってきた。
インプットと共にアウトプットをどうするかが描かれている。作者はノートにまとめることを推奨している。なんでもかんでもデジタルにすると、その弊害があるらしい。ノートであればスケジュールを立てたとしてもキャンセルとなった予定は二重線で消される。
後から見ると、このスケジュールがなくなったというのがわかる。確かに、デジタルではスケジュールがなくなったことや、修正したことは残らない可能性がある。デジタルだと気軽に大量のごみ情報となる可能性もある。
情報多寡の現在、あえてやらないことも書かれている。それはLINEなどのメッセージツールだ。確かに仕事でも使うものではあるが、手軽に連絡がとれる反面、すぐに返信しなければならないという強迫観念のようなものがある。
メールであれば数時間返信が遅れたところで問題にはならないが、メッセージとなるとマナー違反のような印象となるのが辛い。確かに納得できる流れではある。自分を高めるためと格差社会を生き残るためには自力を付けるしかない。そのために教養は必須ということだ。
本作を読むと自分の中でも無駄と思っていたことを切り捨てる勇気がわいてくる。
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