セル 上 


 2021.12.28      集団で眠る携帯ゾンビは再起動中? 【セル 上】

                     
セル 上巻 / スティーヴン・キング
評価:3
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■ヒトコト感想
携帯電話を使っていた者たちが、次々とおかしくなっていく。携帯ゾンビとなり人を襲う。本作の映画版である「セル」をすでに見ていた。携帯ゾンビの動きの恐ろしさはすさまじいものがある。頭の中では映画版の携帯ゾンビの映像を想像しながら読んでしまった。携帯電話を当たり前に使う日常で、偶然にも携帯を使っていなかった者たちだけが助かる。

クレイとアリスとトムが携帯ゾンビの秘密を探るために動き出す。携帯ゾンビが定期的にどこかに集まり、そして、また街に戻ってくる。携帯ゾンビがどこに向かっているのかをアリスたちは調査する。道中で仲間を増やしながら、どのようにして携帯ゾンビたちを倒すかを考えながらの物語となっている。

■ストーリー
穏やかな陽射しが落ちる秋の一日、ボストン午後3時3分。世界は地獄へと姿を変えた。“パルス”。そのとき携帯電話を使用していたすべての人々が、一瞬にして怪物へと変貌したのだ。残虐極まる行為もいとわず、犠牲を求め続ける凶悪な存在に―。目前で突然繰り広げられる惨劇、街中に溢れる恐怖。クレイは茫然としていた。いったい何が?別居中の妻と息子は?巨匠の会心作、開幕。

■感想
携帯ゾンビは全世界へと広がっているのだろうか。携帯電話を使用していたすべての者がゾンビ化していく。何が起きているのか。偶然携帯を利用していなかった者たちも、携帯を使うことで次々とゾンビ化していく。少女のアリス、中年おじさんのクレイとトムが助け合いながら物語はすすんでいく。

大多数の人が携帯ゾンビとなったとしても、生き残った者はいる。その者たちは、いくあてもなく、どこかへ向かおうとする。人を無差別に襲う携帯ゾンビの描写が恐ろしすぎる。

アリスたちは、クレイの家に戻り食料を調達したりと、前向きな行動をとる。同じく生き残った者たちと協力しながら、またトラブルがありながらも、携帯ゾンビたちがいない場所へ向かおうとする。携帯ゾンビの正体は明らかとならない。

携帯電話が発する音なのか電磁波なのか。携帯ゾンビたちは夜になる前にどこかに向かっている。それがまるで巣に帰るように集団で向かっている。そこに向かうことで、携帯ゾンビの秘密が明らかになるのでは、と考えたアリスたちは携帯ゾンビの後をつけることになる。

携帯ゾンビたちが集まる場所が判明した。そして、そこではまさに携帯を再起動するかのように一定時間携帯ゾンビたちは眠ってしまう。このあたりは映画版での映像のインパクトがすさまじいので、頭の中では携帯ゾンビが集団で眠っている場面を想像してしまった。

アリスたちは携帯ゾンビたちが眠っている間に、携帯ゾンビたちを殲滅したいと考えてくる。過激なアイデアとしてガソリンを撒いて携帯ゾンビたちを一網打尽にしたいとも考えている。

下巻に向けて、携帯ゾンビの秘密が明らかになるのだろうか。



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