2020.4.5 エコーズファンで詩が好きならば 【青春の譜 ZOO】
青春の譜 Zoo / 辻 仁成
評価:2
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■ヒトコト感想
辻仁成が描く詩。作者がエコーズというバンドをやっていたのは他作品から知っていた。ただ、エコーズがどんな歌を歌っていたのかは知らない。有名なZOOは知っている。本作は、もしかしたらエコーズの曲の詩だけをピックアップした作品なのだろうか。詩については正直よくわからない。
自分の中で詩を読みなれていないというのがあるが、詩に対してどのような感想をもてばよいのか。強烈なインパクトはないのだがエコーズファンならば大喜びだろう。詩を読んで、内容を頭に思い浮かべることができるか。自分の場合は、詩では情景を思い浮かべることができなかった。作者のエコーズ時代をよく知らないので、ロックバンドとしての功績もよくわからない。
■ストーリー
見えない檻につながれて、身動きできない心の叫び、恋という不思議な奇跡…。愛の苦しみと喜びを唄う、辻仁成自らプロデュースした渾身の歌詞集。エコーズ結成二十周年を記念し、代表作「ZOO」を筆頭に、青春のパワーと情熱が溢れる六十九のメッセージを収録。印象的なイラストと合わせ、深い闇に一点の光を見出す、元気と勇気が湧く本。
■感想
辻仁成が作家になる前はエコーズというロックバンドでボーカルをしていたのは有名な話だ。「音楽が終わった夜に」などを読むと、エコーズ時代にどのような活動をしていたかがよくわかる。人気バンドのボーカルを務めていただけに、バンドの詩もほとんどを辻仁成が担当していたのだろう。
本作はそんなエコーズの詩の歌詞だと勝手に想像していた。有名なZOOについては詩の内容を含めて、印象的なフレーズがある。「愛をください~」なんてのは、たぶん懐メロやカバーとしてどこかで聞いたことがあるフレーズだろう。
詩を読むということに慣れていないためか、詩を読んでも内容が頭に入ってこない。文字の羅列として読むだけで、頭の中に残らない。そのため、どのような詩が収録されていたのかはまったく覚えていない。詩を読むことに慣れていないのと、詩をどういったスタンスで読めばよいのかがわからない。
少ない文字の先にある何かを感じ取りながら詩を楽しむべきなのだろう。強烈なインパクトはなく、詩なので、ただツラツラと読むだけで終わってしまっている。
エコーズの曲についてもZOO以外は知らない。そのために、どんな曲の歌詞なのかまったくわからない。普段から曲を聴くときには、あまり詩を意識せずにリズムだけで聞いているような感じなので、詩についての良し悪しはよくわかならない。
詩の内容をどの程度理解でき、その裏にある情景を思い浮かべることができるのか。イラストについては、詩の内容を連想させるというよりは、抽象的な絵となっている。かなり想像力がないと楽しめない作品だろう。
エコーズファンならば読んでみてもよいかもしれない。
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