逆島断雄 本土最終防衛決戦編1 


 2020.4.20      操作すれば肉体が急激に老化する兵器 【逆島断雄 本土最終防衛決戦編1】

                     
逆島断雄 本土最終防衛決戦編1[ 石田衣良 ]
評価:2
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■ヒトコト感想
逆島断雄シリーズ。前作までで養成高校での活動は終わり。高校生の青春バトル漫画のような雰囲気があった。本作では断雄たちが正式に進駐軍に入り最終決戦兵器「須佐乃男」に乗るための訓練をする。なんだかすべてが少年マンガ的だ。特種能力をもつ者たちが、物量でまさる敵に勝つために特殊なロボに乗る。当然ながら須佐乃男には副作用がある。

パイロットたちが須佐乃男を動かすと通常の何十倍もの速さで肉体が老化していく。時間を止めるだとか、思考は通常だが体だけがゆっくりとしか動けないだとか、周りから自分たちの存在が見えなくなるだとか。。。極めつけは伝達時間が0の幻の機器クロガネだ。光よりも早く情報を伝達する。地球と太陽ほど距離が離れても0秒で情報を伝達してしまう。まさにマンガ的な設定だ。

■ストーリー
「異種格闘技戦」ののち東島進駐官養成高校を繰り上げ卒業となった逆島断雄らは、16歳にして進駐軍少尉となり北不二総合演習場で特殊訓練に明け暮れていた。120万人と言われる氾帝国=エウロペ連合の上陸軍から日之元本土を守る決戦兵器「須佐乃男」の正・副操縦者のセレクションを兼ねていた。断雄は正操縦者の最有力候補だった。皇国最大の危機を目前にして、15~16歳の新任士官たちは……。

■感想
前作では進駐軍へ入るために生徒同士でトーナメントをするという、格闘マンガ的な展開となっていた。その流れのまま、本作では断雄と戦った面々以外に、西から来た者たちも合流することになる。新たな特殊能力をもつ者もいる。

前作で幼馴染を殺害してしまった断雄だが、そのことを引きずりながらの須佐乃男パイロット選抜訓練にのぞむ。少年マンガの典型というか、新しいキャラクターが登場し、にぎやかし担当、謎の多いキャラ、リーダー的存在や頭脳明晰な軍師タイプなどがそろっている。

敵国から攻められ国が滅ぼされるかもしれない。まるで昭和の日本のように、国体を重視し天皇を守るために死をもいとわない。そんな世界で断雄たちは数十倍の戦力をほこる敵国から本土を守るため、最終兵器である須佐乃男を操り敵を打ち破ろうとする。

この須佐乃男がどれほどすごいのかはまだわからない。ただパイロットに多大な負荷がかかることは想像できる。須佐乃男を操作すると、それだけで肉体的な老化が早まる。もし激しい戦いの末、本土を防衛したとしても、気づけば自分の肉体は10代から60代へと変貌している。とんでもない兵器だ。

作中を通して少年マンガ的な会話の応酬が続く。説明を会話の中で行うので、なんだかちぐはぐな印象がある。SFにしては週刊少年ジャンプ的な安易な発想が多いような気がした。時を止める能力や、相手から自分を認識させない能力などわかりやすいバトルマンガの典型だ。

当然ながら幼馴染との恋愛要素がありつつも、断雄が兄を殺してしまったことで女から恨まれたりもする。須佐乃男に乗るまでの訓練が描かれているのだが、ラストでは訓練中の事故が発生する。

2巻では本土決戦へと突入するのだろうか。。。



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