2021.6.17 サイコパスがベビーシッターとして入り込む【サイコハウス】
サイコハウス /ウィリアム・R・モーゼス
評価:2.5
■ヒトコト感想
サイコパスなベビーシッターの物語だ。ありがちな展開であり、どこかで見たことのあるストーリーかもしれない。メーガン夫婦が雇ったベビーシッターのアビーは若く美しく理想的なベビーシッターなのだが…。アビーには秘密があった。序盤では、アビーは良いベビーシッターとしての姿しか見せない。ただ、アビーのことを良く思わない近所の主婦がアビーの素性を調べ始めるのだが…。
アビーは自分に都合の悪い人物を次々と消していく。メーガン夫婦に知られることなくメーガン夫婦の周りの人々が次々と死んでいく。メーガンが階段から転落したのはアビーの仕業なのだが、アビーがすぐに救急車を呼んだことで、メーガンに感謝される。この手のパターンはラストがある程度想像できてしまう。
■ストーリー
カーターとメーガン夫婦が採用したアビーは、美人で優しい理想的なベビーシッター。しかし、彼女が現れてから一家の生活は黒い影に覆われてゆく。相次ぐ隣人や友人の不審な事故死。疑惑を抱いたメーガンの同僚ショーナはアビーの過去を調べ、恐るべき事実を突き止める…。
■感想
新しいベビーシッターが知らず知らずのうちに幸せな家庭を壊していく。アビーは若くて美人で子供たちにも慕われる理想的なベビーシッターだ。その色気からか隣の少年がアビーに興味を示したところ、その母親がアビーのことを疎ましく感じ始める。
アビーのことを悪く言うものはほとんどいないが、隣のおばさんのみアビーを怪しく思い調べ始める。また、アビーの美貌に興味をもつのはカーターの親友だった。これらアビーに近づく者たちは、次々とアビーに殺されていく。アビーがかなり場当たり的に相手を殺害しているので、バレるのではないかとハラハラしてくる。
アビーの目的がよくわからない。メーガンを排除しようとしているのはわかる。また、アビーの素性を調べようとする者を排除するのもわかる。子供をイジメる同級生に対して脅したりしながら、相手の父親がクレームを入れるとそれに対してもアビーは鬼気迫る表情で相手を追い返している。
明らかにサイコな雰囲気を醸し出している。アビーの最後のターゲットはメーガンだった。メーガンを階段から突き落としておきながら自ら救急車に連絡してメーガンを助けようとする。
アビーの母親は精神に異常をきたしている。母親の裁判の場で、カーターが弁護士として活躍したのを幼いアビーが見てカーターに恋をする。そして、カーターとその子供たちをメーガンから奪い取ろうと考える。サイコパス全開の考え方だ。
カーターと子供たちを縛り付け、そして家族になることを迫る。それを阻止するためボロボロのメーガンが母の強さを見せる。アビーのサイコパス具体のすさまじさと、それに圧倒されおびえるカーターの姿が印象的だ。
どこかで見たことのあるストーリーだ。
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