ルパン三世 THE FIRST


 2021.1.15      ルパンとラピュタが融合したようなCGアニメ【ルパン三世 THE FIRST】

                     
ルパン三世 THE FIRST 豪華版
評価:3

■ヒトコト感想
ルパンがフルCGで描かれた作品。ドラえもんでフルCGを経験しているのでそれほど驚きはない。ただ、やはりアニメはCGには向いていないと思った。アニメをCG化すると違和感しかない。唯一次元の無精ひげがリアルでよいくらいかもしれない。それ以外には古代の兵器を蘇らせて、ヒトラーのために使うということで、古代兵器が登場する。

CGとの相性が良いのはこの古代兵器と衝撃的な攻撃シーンだろう。このあたりは、そのまんまラピュタ的な印象がある。ルパンにラピュタの要素を足したような感じなのだろう。CGとしての良い部分はあるのだが、やはりルパンはアニメが良い。アニメをCG化するとキャラクターのイメージが変わるのが問題なのだろう。

■ストーリー
かのアルセーヌ・ルパンが唯一盗むことに失敗した秘宝ブレッソン・ダイアリー。その謎を解き明かしたものは莫大な財宝を手にするといわれている。そんな伝説のターゲットを狙うルパンは考古学を愛する少女レティシア(広瀬すず)と出会い、2人で協力して謎を解くことに。しかし、ブレッソン・ダイアリーを狙う秘密組織の研究者ランベール(吉田鋼太郎)と、組織を操る謎の男ゲラルト(藤原竜也)が2人の前に立ちはだかる……。ブレッソン・ダイアリーに隠された驚愕の真実とは一体!?

■感想
ルパン三世のフルCG作品。ブレッソン・ダイアリーを手に入れるためのゴタゴタがある。相手がヒトラーの復活を願う秘密組織であり、ルパンたちはそれらに翻弄されていく。本作のポイントは過去にルパンのおじいさんがブレッソンダイアリーを盗むことに失敗しているということだ。

ブレッソンダイアリーを手に入れるためには、古代の様々な仕掛けを解き明かすしかない。次元や五右衛門やルパンですら解くことが困難な謎。唯一解けるのはレティシアという少女だけだった。

見た目がCGというだけで内容は昔からあるルパンだ。ブレッソンダイアリーを手に入れるために秘密組織との二転三転あるやりとり。峰不二子が相手側にいるのはいつもどおり。激しい空中戦あり、レティシアと秘密組織側の関係もあり、物語は複雑化していく。

ルパンはブレッソンダイアリーを手に入れるために奔走する。祖父を超えるためにルパンが信じられない身体能力を見せる。ルパンたちが手に入れたブレッソンダイアリーが秘密組織に奪われ、古代兵器が敵の手に渡る。このあたりはお決まりのパターンだ。

古代兵器はまるでラピュタのような雰囲気だ。どのような原理かわからないが、重力を制御するようで、あたり一面をすっぽりと削り取るような激しい攻撃を繰り出すことができる。古代兵器の映像はCGに向いている。アニメでは表現できない古代兵器の奇妙さと攻撃の激しさはしっかりと描かれている。

全体としてラピュタ風な印象が強い。ラピュタを見たことがある人ならば、「ああ、これはあれを意識しているなぁ」と気づくことだろう。ストーリーとしてはルパンとラピュタが融合したような作品だ。

やはりアニメはフルCGには向いていない。



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