ローン・サバイバー


 2018.4.10      4人対2000人の対決 【ローン・サバイバー】

                     
ローン・サバイバー [ マーク・ウォールバーグ ]
評価:3.5

■ヒトコト感想
アフガニスタンで偵察任務を遂行するシールズに危機が迫る。シールズは、任務中の姿を見られた現地人を帰してしまう。そこから、タリバン兵の攻撃にさらされることになる。タリバン兵たちの勢いはすさまじい。タリバン兵2000人に対してシールズは4人。崖を転げ落ちながら逃げ回り、応援を呼ぼうにも電話は壊れている。

そんな状態でボロボロになりながら必死で戦う姿が描かれている。次々と仲間が脱落していく中で、ひとりのシールズだけが生き残ることができた。戦いの過酷さと、必死で戦う姿は強烈な印象に残っている。本作が実話ということがさらに衝撃的だ。極限状態にありながら、最後にはアメリカ兵の助けがくる。判っていたことだが、強烈なインパクトがある。

■ストーリー
作戦に参加した4人のシールズは、アフガンの山岳地帯での偵察任務中、ある「決断」により200人超のタリバン兵の攻撃にさらされる。それは世界一の戦闘能力を誇る隊員たちも死を覚悟する絶望的な状況だった。しかし、あるひとりの兵士がその極限状況を生き延び、奇跡の生還を果たす。いったい彼は、どうやって4人対200人超の過酷な戦場をサバイブすることができたのか?

■感想
アフガンへの偵察任務を実行する4人のシールズ。タリバン兵士に襲撃され4人対2000人という絶望的な対決を迫られる。シールズたちの必死の攻防はすさまじい。最新の武器を持ってはいるが、圧倒的な人数の差はどうすることもできない。

岩陰に隠れながら激しい銃撃戦を繰り広げる。指がなくなり、肩を銃撃され足を撃たれ、ボロボロになりながら必死の形相で戦い続けるシールズ。味方の応援を呼ぼうにも、衛星電話は電波が届かない。リーダーが命を賭けて岩山に登り連絡をとるのだが…。

シールズたちがひたすら戦う映像が続く。逃げながらの戦いでは岩がゴロゴロしている崖を転がり落ちたり、体のあちこちに銃弾が突き刺さる。満身創痍でボロボロでありながらも、最後まで生きる希望を捨てない。本作が実話ということに衝撃を受けた。

タリバンが徹底的に悪として描かれ、シールズたちは正義の英雄として描かれている。当然ながら、最後のひとりは生き残ることになる。シールズの強烈なインパクトのある戦いぶりは、否が応でも頭の中にこびりついて離れない。

結末間近では生き残ったシールズをアフガニスタンの地元民が匿う場面がある。現実に起こったことなのだろうが、その村のその後が心配になる。生き残ったシールズはヘリに乗せられ命からがら逃げ帰ることができるのだが、残った村人たちはアメリカ兵を助けたとして、タリバンから狙われることになる。

アメリカらしい映画といえばそうだが、「ネイビーシールズ」といい、テロ組織に対して闘う兵士たちを称賛する映画が最近多いような気がした。

シールズを称賛する作品であることは間違いない。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp