ラルゴ・ウィンチ 宿命と逆襲


 2018.3.23      ある日、巨大財閥の跡継ぎに 【ラルゴ・ウィンチ 宿命と逆襲】

                     
ラルゴ・ウィンチ 宿命と逆襲 /トメル・シスレー 
評価:2.5

■ヒトコト感想
ラルゴ・ウィンチ 裏切りと陰謀」の前作という位置づけなのだろう。ラルゴが巨大財閥の総帥として向かい入れられるまでが描かれている。なんでもない男が養子として入った先の父親が巨大財閥の総帥ということで、後継者として指名される。財力や権力に無欲なラルゴが、無欲なりにも財閥を乗っ取ろうとする者たちと対決する。ラルゴが典型的なかっこよいキャラクターとなっている。

何者かに暗殺された養父のネリオの仇を討つために立ち上がる。財閥の長となることには興味はないが、父親の仇を討つ。ラルゴは様々な障害を乗り越え、何者かの陰謀を阻止しようとする。早いうちに誰が黒幕かが判明するため、ただラルゴの活躍を見るだけの物語となっている。

■ストーリー
巨大財閥の創始者ネリオ・ウィンチが暗殺され、後継者として指名されたのは、誰もが初めて知る養子ラルゴだった。財や権力に無欲のラルゴの周囲では、この大企業を乗っ取ろうとする陰謀が浮上。父の仇をとることを決意したラルゴは、女性取締役アンの協力を得て、過酷な逆襲に挑む──!!

■感想
巨大財閥の総帥であるネリオが何者かに殺された。そのため、財閥の跡継ぎをどうするかが話題となる。そんな時、ネリオに養子がいたことがつきとめられ、後継者に指名されることになる。その後継者こそがラルゴだ。

なんでもないただの男が、突如として巨大財閥の総帥となる。当然、取締役たちからは異論がでる。組織を乗っ取ろうとする者たちは、ラルゴを亡き者にしようと考える。定番的流れだが、ラルゴのかっこよさが際立っている。金や権力に興味はないが、正義感にあふれた男だ。

ラルゴの魅力で物語をすすめている。お決まり通り、ラルゴを排除しようとする勢力が様々な妨害をする。ラルゴはそれらを巧みに避けながら、時には囚われの身となったり…。それでも、ラルゴは肉体を駆使してピンチを脱する。ラルゴのバックグランドは描かれていない。

幼いころに、突然ネリオに見初められ養子とされるだけ。そこから、どのようにしてラルゴが格闘能力を高めたのかや、放浪の旅にでているかなどは語られない。ただ、金持ちのネリオに反発するのは反抗期の定番だろう。

ラルゴは財力や財閥の総帥の座に興味はない。それでも、父親が暗殺されたと知ると、仇をとろうとする。ラストは取締役会で黒幕がネリオの跡継ぎは自分だと発表した場面にラルゴがやってくる。そこでは全てを暴露する映像も流れる。

そして、汚い恰好でとても巨大財閥の総帥とは思えない姿で登場するラルゴ。跡継ぎとなったラルゴは企業経営には興味が無い。ここから「裏切りと陰謀」に繋がるのだろう。ある程度想定していた内容ではある。

このシリーズがどれほど人気があるかは不明だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp