レディ・プレイヤー1


 2020.8.25      仮想空間でイケメンヒーローとなる【レディ・プレイヤー1】

                     
レディ・プレイヤー1[ タイ・シェリダン ]
評価:3

■ヒトコト感想
荒廃した世界で人々は現実世界に希望がもてず、仮想空間オアシスに救いを求める。オアシスを創造したハリデーが死亡し、オアシスに隠されたイースターエッグを探しだすミッションがスタートする。3つの鍵を手に入れた者は、ハリデーの跡を継ぎ、オアシスを掌握することができ莫大な遺産も手に入れることができる。

仮想空間で謎を解き明かすためのレースやミッションがスタートする。オタクのウェイドが1つの鍵を手に入れるのだが…。巨大企業が莫大な資金と人をかけてオアシスを掌握しようとする。ヴァーチャルな世界で、死はデータだけの死ではない。今まで育てたキャラクターがすべて無となるため、ヴァーチャルの死であっても現実の死と同じくらいの脅威ということがポイントだ。

■ストーリー
西暦2045年、カオスと荒廃に沈む世界で、人々は“オアシス"に救いを求めた。それはエキセントリックな天才ジェームズ・ハリデーが創造した、夢のようなVR<バーチャル・リアリティ>ワールドだった。ハリデーの死後、その莫大な財産は“オアシス"内に隠されたデジタルのイースター・エッグを最初に見つけた者に与えられることに。そこで宝探しに参加したのが、およそヒーローには程遠い若者ウェイド・ワッツ。そんな彼を待ち構えていたのは、猛スピードで繰り広げられる、謎と発見と危険に満ちた冒険の連続だった。

■感想
人々はオアシスに救いを求める。仮想空間に依存するのは、現実世界がろくでもないからだ。本作でもまるでスラム街のような現実世界と、きらびやかでなんでもできる仮想世界という対比がなされている。未来では「アバター」のように大げさな設備がなくとも簡単に仮想空間に入り込むことができる。

何年もかけて育て上げたキャラクターが死亡するとすべてゼロとなってしまう。誰もがオアシスを楽しみながらも、オアシスを掌握できる権利を得るため、必死に謎を解き明かそうとする。

オタクのウェイドは仲間と共にミッションをクリアする。対して大企業は人をかけ、大金を投資しオアシスを手に入れようとする。圧倒的物量ではあるのだが、それでもオタクの深い知識による謎を解明することが鍵となる。

ウェイドはオタクの知識を利用し次々とミッションをクリアしていく。大企業の社長からスカウトされるが、ウェイドはあっさりと断る。オアシスはオタクの聖地のような思いなのだろう。営利企業に好き勝手されることを嫌う。まさに、本作はオタクのための作品だろう。

あらゆる人種が登場し、アジア系の俳優がガンダムを操縦したりと、サービス精神旺盛だ。オタク心をくすぐる演出が多数ある。特にミッションをクリアするために、古いゲームをクリアする必要があるのだが、そこでの謎も特殊すぎる。

スーツのようなものを着て、仮想空間で冴えないオタク青年が活躍する。そして、傍らには美女の仲間がいる。オタクの誰もが想像したであろう仮想空間でヒーローになるという流れをそのまま映画化した作品であることは間違いない。

ガンダムシーンが有名だが、その他いろいろとオタク心をくすぐるキャラが登場している。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp