2019.1.25 鮫がイルカのように飛び上がる 【PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星】
PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星 [ ブランドン・オーレ ]
評価:2
■ヒトコト感想
温暖化により世界のほとんどが水に覆われた状況となった近未来の物語。船や海上に基地を作り上げ、人間たちはなんとか生き永らえていたのだが…。海上での生活の中で海を自由に動き回れる鮫が人間の脅威となる。この鮫がすさまじいインパクトがある。
人間が海上にいたとしても鮫はジャンプして人間に襲い掛かる。まるでイルカのように鮫は激しく動き回る。人間たちはただなすすべなくやられていくだけなのか…。海面上昇で土地がなくなると、水不足や食料不足となる。さらには鮫は巨大化した女王鮫に統制され、激しく人間に襲いかかってくる。空腹となった鮫との対決で、ものすごくチープな映像の数々が流れてくる。このB級感はすさまじい。
■ストーリー
時は近未来。温暖化による氷河の融解の影響で、地表の98%が海に覆われていた。僅かな生存者たちは、海上に建てられた基地や船の上でなんとか生きながらえていた。もはや、地球の支配者は人類ではなかった。今、生態系の頂点に立っているのは獰猛な鮫であった。そして、さらなる水温の上昇で海中は食糧不足に陥り、空腹となった鮫は人間を狙い始めていた…。
■感想
陸地がなくなった世界の中で、鮫と人間が対決する。鮫たちは陸地にいる人間たちにジャンプして襲い掛かってくる。強烈なインパクトがあるのは、鮫がイルカのように飛び上がり攻撃をしかけてくる場面だ。人間たちは陸地にいるのだが、それでも海に引きずりこまれてしまう。
巨大な鮫たちは、さらに巨大な女王鮫を筆頭に巨大な群れを作り暴れまわる。人間たちは様々な技術を駆使して、陸地を作り出そうとする。なんだか近未来ではあるが、映像だけ見ると世紀末感が強い。
鮫の映像はチープだ。海の映像に切り張りしたようなCGで鮫が動き回る。海の中を激しく動き回る鮫。人間たちはパラシュートをつけたサーフィンで海を動き回る。鮫が襲い掛かかってくると、飛び上がりかわす。この激しさとチープさは久しぶりに見た。
明らかに映像としての目新しさを用意するためだけに、サーフィンを使っているのだろう。後半になると、襲い掛かる鮫に対してナイフ一本で戦ったりと、急に人間側が優勢になったりもする。この支離滅裂感は久しぶりだ。
女王鮫が特殊な信号をだし、周りの鮫たちを従えていると分析した人間たち。そして、その信号を疑似で送出しあべこべに鮫たちに女王鮫を襲わせようとする。この流れとしてはなんだかよくわからない。そして、よくわからないまま大爆発が起こり女王鮫は死滅してしまう。
「エンドオブアース」に匹敵するような強烈なB級映画だ。この手の作品をたまに見ると、他の作品の良さをあらためて認識できる。それなりにインパクトがあるのは間違いないが、久しぶりに見る強烈さだ。
このB級感はすごい。
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