2021.9.26 トムとジェリー的な雰囲気【ピーターラビット】
ピーターラビット [ ローズ・バーン ]
評価:3
■ヒトコト感想
ピーターラビットのイメージは絵本から、あの可愛らしい絵柄のウサギの物語かと思っていた。なんとなくだが、シルバニアファミリー的なイメージがあったのだが…。どちらかと言えばトムとジェリー的な物語となっている。ピーターはマクレガーの家の畑の野菜を食べるために庭に忍び込むのだが、マクレガーはウサギたちを排除するのに必死となる。
ピーターの父親がマクレガーに捕まりウサギのパイにされたという衝撃の事実が序盤に判明する。マクレガーの甥っ子が新たに家にやってくる。この甥っ子とピーターたちウサギの畑をめぐる罠の仕掛けあいがメインだ。近所にビアという女性がピーターたちの守り神となるのだが…。生意気なウサギたちの物語だ。
■ストーリー
ピーターは世界で一番幸せなウサギ。たくさんの仲間に囲まれ、画家のビアという心優しい大親友もいる。亡き両親のことを想うと寂しいけれど、ビアの存在がすべてを吹き飛ばしてくれる。ところがある日、大都会ロンドンから潔癖症で動物嫌いのマグレガーが隣に引っ越してきたことで、ピーターの生活は一変!今までの幸せを守りたいピーターと、あの手この手で動物たちを追い払おうとするマグレガーとの争いはエスカレート。さらにビアへの“恋心”も絡まって思わぬ大事件に発展!ピーターはあるミッションを秘めて、初めてのロンドンへ向かうのだが?。
■感想
ピーターはあの独特な絵と比べるとリアルになっている。ちょうど「パディントン」のようなリアルさかもしれない。毛がフサフサしているのだが、後ろ足で立ち上がり人間と会話したりもする。ジャケットだけ着たウサギたちはそのジャケットの色でなんとなくキャラを見分けることができる。
ピーターたちは、マクレガーの家の畑の作物を食べたくて仕方がない。マクレガーはウサギを害獣と考え排除しようとする。高齢なマクレガーが死んだ後にやってきたのは几帳面なマクレガーの甥だった。
ピーターたちの唯一の理解者であるビアとマクレガーが恋に落ちる。それでいて、マクレガーはビアに隠れてピーターたちを排除することに必死となる。電気が流れる柵だけでなくダイナマイトで巣を爆破しようとする。ピーターたちは人間界にかなり入り込んでいる。
マクレガーのトラックに勝手につかまり移動したりもする。ビアだけが純粋にピーターたちのことを可愛らしい無害なウサギだと思っている。このパターンはまさにトムとジェリーだ。マクレガーがトムでジェリーがピーターだ。
ピーターは、マクレガーが仕掛けたダイナマイトを誤って爆破してしまい、そのせいで巣が破壊されビアのアトリエまでも破壊してしまう。ビアはマクレガーを責めるのだが…。さすがにウサギが起爆スイッチを押すなんてことは普通は考えないだろう。
ビアとマクレガーが険悪な雰囲気となり、ピーターは多少なりとも責任を感じ始める。究極に仲の悪いマクレガーとピーターだが、結局はビアを経由して仲直り?のようなことをする。原作の雰囲気とは真逆な、生意気な雰囲気のウサギであることは間違いない。
まさにトムとジェリー的な雰囲気だ。
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