2021.2.14 誰からも愛されるリアルなクマ【パディントン2】
パディントン2 [ ベン・ウィショー ]
評価:3
■ヒトコト感想
前作から引き続き、リアルなクマであるパディントンが騒動を巻き起こす。基本的にパディントンはまっすぐな性格なので、何事もバカ正直に行う。ある時は、散髪屋で間違えて客の髪の毛を逆モヒカンの形に切ってしまったりもする。それを隠すためにマーマレードを塗って髪の毛をくっつけてみたり。
窓の掃除をして小遣い稼ぎをして、おばさんにプレゼントする絵本を買おうとしたり。そのまっすぐなパディントンの行動に周りが感化されていくのが良い。凶悪な囚人たちもパディントンに協力しようとする。唯一の悪役はパディントンを陥れようとする俳優のブキャナンと、近所の警備員だけ。本作を見ると誰もがパディントンとその家族を応援したくなる。
■ストーリー
今やすっかり“ロンドンっ子”となり、ブラウン一家の人々と幸せに暮らしているパディントン。育ての親のルーシーおばさん100歳の誕生日に、世界にひとつの絵本をプレゼントするため働き始めた。ところがある日、絵本が盗まれ、現場に居合わせたパディントンが、容疑者として逮捕されてしまう。それは、絵本に隠された秘密を知る、落ち目の俳優ブキャナンの仕業だった…。
■感想
パディントンはブラウン一家になじみ、しっかりと家族の一員となる。みながパディントンのために協力しようとする。パディントンがお金が必要とわかると、みなが仕事を斡旋してくれる。ただ、パディントンはマジメで一生懸命なのだがドジっ子の面がある。
一生懸命なのは認めるのだが、それは怒るだろう、ということもやらかしている。ひょんなことから、絵本を盗んだ容疑をかけられ、いつの間にか収監されてしまうパディントン。ブラウン一家を含め、近所の人たちが猛反対しても受け入れられることはない。
牢獄の中でのパディントンは最高だ。牢獄のボスに対して言いたいことをはっきりと言う。料理がまずいと。そして、マーマレードのサンドイッチを提案する。ここで、パディントンと囚人たちの協力関係が生まれてくる。マーマレードを作る作業に対してもボスが手伝ったりしてテンポよく進む。
囚人たちがそれぞれデザートのレシピを提案したりし、デザートだらけとなる。囚人の食べ物がデザートだけというのはどうなのかと思えたのだが、楽しい雰囲気であることは間違いない。
ラストはブキャナンとパディントンの絵本の取り合いとなる。ブラウン一家を含め皆がパディントンに協力する。ブキャナンさんは確かに悪人ではあるが、そこまで悪い人間ではない。パディントンのマジメすぎるキャラの良さで物語がなりたっている。
リアルなクマが湖に落ちてしまう。ブラウン一家がパディントンを助けようとするのだが…。この絶体絶命の危機を救うのは、やはり最後の最後には囚人仲間が登場する。この誰にでも愛されるキャラが最高だ。
リアルなクマがまた良い。
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