パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々


 2019.10.21      神々の子どもたちの冒険【パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々】

                     
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 [ ローガン・ラーマン ]
評価:3

■ヒトコト感想
ギリシャ神話をベースとした神々とその子どもたちの物語。主人公のパーシーは17歳。ごく普通の高校生だが実はポセイドンの息子だった。神と人間との間に生まれた半神半人は他にもおり、それぞれが親の意思をつなぐ形で活動していた。パーシーは仲間とともに母親を助け出す旅にでる。このあたり神話をベースとした他の物語と同様に道中でさまざまな敵と相対することになる。

ゼウスやハデスなどギリシャ神話でなじみのある神々の他に、メデューサやケンタウルスなど有名な怪物たちも登場してくる。中世ヨーロッパ的な雰囲気もあり、シリーズ化されることが前提の作品のように思えた。神々や敵との対決シーンは迫力があり、巨大なハデスは迫力満点だ。

■ストーリー
17歳のパーシー・ジャクソンは、学校に溶けこめずに悩む、ごく普通の少年。しかし彼には水を自在に操れる、不思議な能力が備わっていた。彼は、神と人間との間に生まれた半神半人<デミゴッド>だったのだ――。神々の最強の武器<ゼウスの稲妻>を盗んだ疑いを晴らすため、そして冥界にさらわれた最愛の母を助けるため、仲間とともに旅に出るパーシー。まだ見ぬ偉大な神――父への複雑な想いを胸に、勇気と不思議に満ちた現代の神話がいま始まる!

■感想
雰囲気は「ロードオブザリング」系に近いのかもしれない。「ホビット」などとも同様に、何も知らない無垢な主人公が周りの仲間に助けられながら目的を果たすために旅をする。

今回はハデスに捕らわれた母親を救いだすことがひとつの目的であり、さらには神々最強の武器である「イナズマ」を盗んでいないことを証明するために動き出す。仲間はパーシーと同じく神々の子どもたちだ。見た目は普通の高校生だが、実は親は偉大な神で、本人にもその能力が受け継がれている。

旅の道中で遭遇する敵たちは、なじみある怪物ばかりだ。特にメデューサはイメージどおりの怪物が現代風になったような感じだ。頭にスカーフを巻きサングラスをかけた細身の女は、スカーフをとると髪の毛はすべて蛇であり目を見るとたちまち石にされてしまう。

そんなメデューサ相手にパーシーたちは必死に戦い、現代の機器(スマホ)を駆使しながら目を見ないように倒そうとする。定番ではあるが、倒した後のメデューサの首を別の敵相手に使うというのがある。

登場する神々はみな巨大だ。神々同士の会議ではごく普通のスケールに感じるが、そこに乱入したパーシーたちが現れると、途端に遠近感が狂ってしまう。少なく見積もってもパーシーたちの10倍の大きさはある神々たちだ。

その中にはパーシーの仲間の母親やゼウスやポセイドンもいる。神とデミゴットの違いと言われればそれまでだが…。ギリシャ神話に登場する有名な神や怪物たちが登場してくるので、そのあたりに詳しければさらに楽しめることだろう。

この手の冒険物が好きな人にはたまらない作品だ。



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