2015.2.18 ゴラムの気持ち悪さを思い出す 【ホビット 思いがけない冒険】
■ヒトコト感想
ロードオブザリングの前日譚。ロードオブザリングを見ていればさらに良いが、見ていなくても楽しめる。まず、映像のすばらしさに目を奪われるだろう。広大な草原。走るドワーフ。謎の獣に、巨大なドラゴン。ホビット族のバギンズが主人公なのだが、前作と比べるとキャラ立ちしていない。いつの間にか冒険に巻き込まれ、あれよあれよという間に指輪を手にしてしまう。
本作はまだ序章ということで、ドワーフたちとの関係性がメインとなっている。それにしても、トロールや化け物たちの映像がすばらしい。ぬちゃっとした体つきがなんとも気持ち悪い。ファンタジーあふれる映像と、RPG的に物語が進んでいくのでかなり入り込みやすい。
■ストーリー
ホビット族のビルボ・バギンズはある日突然魔法使いガンダルフに誘われ、恐るべきドラゴンに奪われたドワーフ王国を取り戻す為、危険な冒険へと旅立つ…。
■感想
主人公のバギンズは、どう見てもダメキャラだろう。シリーズの序章ということで、バギンズが冒険に巻き込まれるまでを丁寧に描いている。ホビット族やドワーフはやはりどこかコミカルな印象がある。ドワーフは本作のメインであり、キャラ立ちしているのだが、どうもインパクトに欠ける感じだ。
エルフは前作同様個性がある。様々な種族が協力した前作と比べると、今の段階ではドワーフのみなので、なんだか少し頼りないような感じはする。恐らく、今後は仲間が増えていきドラゴンと対決することになるのだろう。
本作では指輪を手に入れることと、オークの王アゾグを倒すことがメインだ。指輪はロードオブザリングを見ていないと、面白さの半分も理解できないだろう。なぜなら、あのゴラムが登場するからだ。奇妙ななぞなぞを仕掛ける指輪の持ち主。
久しぶりに見て、ゴラムのビジュアルの気持ち悪さを思い出してしまった。ガリガリに痩せた欠食児童のような風貌で、目だけが異様にギラギラついている。そして、意味のわからない言葉をつぶやく。ゴラムがでてこそのロードオブザリングシリーズだろう。
ゴブリンやオークの、すばらしく気持ち悪い怪物たちの映像はすばらしい。ストーリーはというと、予定調和的な流れであることは間違いない。巨大な敵たちには、どれだけ苦戦しようとも最後には必ず勝つ。続編への繋がりとして、最後に少しだけドラゴンが登場してくる。
バギンズが手に入れた指輪が、今後どのような役割をはたしていくのか。シリーズとして見始めると、止めることができないのは間違いないだろう。先が気になるというよりも、最後までついつい見てしまう感じの作品だ。
ゴラムのキャラ立ち具合はすさまじい。
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