猫侍 南の島へ行く


 2020.6.1      シリーズ化には疑問しかない【猫侍 南の島へ行く】

                     
劇場版 猫侍 南の島へ行く
評価:2

■ヒトコト感想
猫侍はその怖い顔に反して猫をかわいがるというギャップが良い。まさか続編が作られるとは思わなかった。本作は猫侍が南の島に行き、海賊や地元の者たちとのやりとりがあるだけだ。相変わらず寡黙で眉間に深い皺を刻む。猫侍・班目が飼う猫は玉之丞という名の白猫だ。

南の島では黒猫は不吉で白猫は神の使いということらしい。そのため玉之丞が現地人に誘拐されてしまい、班目も牢に閉じ込められてしまう。そこで海賊と出会い、バナナを食べたりとなんだかんだがある。結局のところ剣の腕がすさまじい班目であるが、ドタバタした結果、そのまま日本に戻っている。なぜ本作がシリーズ化されたり映画化されているのかがよくわからない。

■ストーリー
斑目久太郎(北村一輝)は、無双一刀流免許皆伝の剣豪だが江戸での仕官が叶わず、今は故郷で姑・タエの小言を浴びながら浪人生活を送る日々。そこへタエが、四国・土佐藩の剣術指南役の話を持ち帰ってくる。単身赴任に気乗りしないながらも、愛猫・玉之丞を連れ旅立った久太郎は、謎の忍者の襲撃を受けつつも小舟をゲット。ゲリラ豪雨やら空腹やらに耐え、遂に島を発見する。しかし喜んだのも束の間、それは島ではなく巨大なクジラだった! 果たして久太郎と玉之丞は、土佐にたどり着けるか?

■感想
前作同様に班目は片時も玉之丞を離さない。娘が猫アレルギーになってもなお、玉之丞を手放すことができない。剣の腕が確かなので土佐への剣術指南役の仕事をするために小舟に乗るのだが…。土佐に行くはずが、いつの間にか南の島に漂着してしまう。

あの怖い表情の班目が、南の島の現地人に捕らえられてしまう。白猫が神格化された土地で、玉之丞が奪われてしまう。猫をめぐる争い。シリアスではなく、常にコメディちっくな流れは続いていく。班目の気難しい表情を見ると笑いが込み上げてくる。

班目は牢に捕らえられている間、初めてバナナを食べる。江戸時代であればバナナは貴重なのだろう。そのおいしさに目を丸くしてバナナを食べまくる。その結果としてバナナで腹を壊してしまう。班目の厳しい表情から想像できない意外なほど間抜けな行動の数々。

同じ牢に囚われていた海賊の親分と班目は顔見知りとなる。班目は地元民と再び交流し誤解をといて玉之丞を取り戻すことに成功する。班目が剣を構えて厳しい表情をすれば、それだけで大人数の海賊すらもひるんでしまう。

班目は土佐に行くはずが小舟に流され南の島に漂着してしまった。結局のところ、なんだかんだあるが無事日本に帰ることに成功する。娘が猫アレルギーであるが、班目は玉之丞を手放すことはしない。班目の気難しい表情はそのまま、ナレーションのように班目の心の中を渋い声で表現する。

猫侍というタイトルにどれだけ魅力があるのか。シリーズ化されドラマとしてもヒットしたようでDVD化されている。なぜここまで人気があるのかわからない。

そうはいっても猫侍シリーズは見続けるだろう。



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