2018.9.1 ゲームのような臨場感 【ネイビーシールズ チーム6】
ネイビーシールズ:チーム6 [ カム・ジガンデイ ]
評価:2.5
■ヒトコト感想
ネイビーシールズシリーズはいくつか見たことがある。本作は、その中でもビンラディン暗殺について描かれている。CIAがどのような経緯で暗殺に踏み切ったのか。そこにいたるまでの綿密な計画や、実行する海軍の面々の行動の数々。ネイビーシールズとしての面白さはいつもの通りだ。頭にカメラをつけ、その映像を遠隔地でCIAの幹部たちが見る。まるでゲームのような臨場感だ。
実際にビンラディンが暗殺されたのは、ニュースとして知っていたので、その裏側と言われるとかなり強烈なインパクトがある。チーム6は暗殺を実行するまでには、ターゲットと同じ建物を用意し、そこでひたすら演習を繰り返す。敵地にスパイを入り込ませての緊迫感あふれる展開は強烈だ。
■ストーリー
特殊任務のみを担うエリート集団 <ネイビーシールズ:チーム6>は、ビンラディン襲撃のときを待っていた。 不確かな情報をもとに、彼らは基地周辺を捜索していたが、リーダーであるスタナーが何者かに撃たれてしまった!
その場は敵を捕えなんとか難を逃れたが、真のターゲットであるビンラディンの影はすぐそこまで迫っていたのだ。そして、遂にそのときは来た―。
錯綜する情報に翻弄されながらも、執念の追跡によって、ペンタゴンは、ビンラディンの潜伏先への攻撃を命令した! 果たして作戦の行方は?最も危険で不可能と言われた作戦の全貌が、遂に今、明かされる―!
■感想
ビンラディンの潜伏先と思われる場所へ、特殊任務を行うチーム6を送り込む。実際に起こったビンラディン暗殺をアメリカの視点で描いた本作。任務を遂行するチーム6の面々は家族もいれば恋人もいる。ビンラディン暗殺は極秘任務なので、誰にも言うことができない。
ひたすら実行する日に向けて訓練を繰り返す毎日。まさに特殊任務を実行するエリート集団だからこそ耐えられる状況だろう。CIA内部の手柄争いや、特殊任務を遂行する集団ならではの葛藤なども描かれている。
パキスタンがビンラディンをかくまっており、CIAのスパイがパキスタンに入り込む。スパイ活動の緊迫感あふれる展開は良い。表立ってビンラディンをかくまっているとは言わないパキスタン。それでも、アメリカのスパイを見つけると逮捕したりもする。
まさに激しい国家間の駆け引きが繰り広げられている。パキスタン政府に事前に通告すると、それがビンラディン側にバレて逃げられる恐れがある。そのため極秘の軍事演習として、突如としてヘリで現場に急行する。まさにゲリラ作戦的な流れだ。
ラストは暗がりの中で、まるでゲームのように迷路的な部屋の中を動き回りターゲットを探す。それをCIAの幹部たちは遠隔地の大画面モニターで監視する。ひと昔前であれば不可能だったことを可能にし、死体をすぐさま映像でビンラディンと確認したりもする。
多少の脚色はあるにせよ、CIA幹部たちが作戦実行を指示するまでの葛藤も描かれている。CIA側の情報の出し方によって、大統領がGOをだすか拒否するかをコントロールするなんてのは、まさに現実にもありそうだ。
ビンラディン暗殺の場面は臨場感にあふれている。
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