2020.8.1 女版ホームズ【ミス・シャーロック】
ミス・シャーロック
評価:3
■ヒトコト感想
シャーロックホームズが女だったら、というパターンだ。ドラマや映画ですでに使い古されたシャーロックホームズなので、ホームズの定番はわかっている。それらが過不足なくちりばめられており、相棒のワトソンも和都としてしっかりと存在する。連続ドラマの1話と2話が詰め込まれた本作。
冒頭の事件が、体の中で小型爆弾が爆発するという奇想天外な殺人事件のため、興味がわいてくる。シャーロックのキャラは定番としてぶっきらぼうで超合理的だ。すべての探偵モノの原点というべきキャラなので、違和感はない。ラスボスについても、恐らくはモリヤーティ教授を日本語でもじったキャラクターが登場してくるのだろう。女版シャーロックホームズとして安定的な面白さがある。
■ストーリー
外科医師の橘和都(貫地谷しほり)は、医療ボランティア先のシリアから帰国した日に、かつての恩師が目の前で衝撃的な死を迎える事件に遭遇する。その事件の捜査中に一人の女性と出会う。名前はシャーロック(竹内結子)。彼女は、警視庁捜査一課の礼紋警部(滝藤賢一)、柴田巡査部長(中村倫也)も手を焼く難解な事件を、天才的な洞察力を以って解決に導く捜査コンサルタントだった。その傍若無人な物言いに抵抗を感じながらも、和都はシャーロックの人並み外れた推理力に心から感服する。2人は奇妙な共同生活を始め、コンビとして事件の捜査に関わるようになっていくが―! ?
■感想
女版シャーロックホームズ。犯罪コンサルタントであるシャーロックが不可思議な事件を解き明かす。過去には数々のシャーロックホームズを見てきた。ガイ・リッチー版はちょっと特殊かもしれないが、本作はごく普通のホームズのキャラクターを踏襲している。
連続ドラマで、シャーロックというのがあり、それは男が主役だったのだが、そのまま女にしたような感じだ。相棒との出会いと、そこから共同生活する流れにしてもわかりやすい展開となっている。同居相手が和都さんというのがまたわかりやすい。
暴騰の事件は体の中の小さな爆弾が爆発するという事件だ。カプセル型の薬を飲んだが、実はそこには遠隔操作で爆発する爆弾が仕組まれていた。誰が何のために。被害者に共通点がない状態からシャーロックが冴えた推理を展開する。
女版シャーロックとしては、キャラは正統なパターンだ。多くを語らずに、相手が何も語らなくてもその観察力で相手の素性を暴いて見せる。さらには、警察組織をまるで自分の手足のように使い、様々な調査をやらせる。周りがシャーロックに振り回されるのは定番だ。
2話目は有名な絵画に落書きがされる事件が描かれている。内容はさておき、連続ドラマとして引の強さがある。ラスボスであるモリヤーティ教授的な立場の存在は、しっかりと1話から存在している。シャーロックの兄の存在や、下宿する大家さんの存在など、ファンならば必要な要素が詰まっている。
数々のホームズ作品を見てきたが、性別が女という以外は特別あたらいしものはない。今後は女だからということで、他のホームズとの明確なキャラの違いを表現するのだろうか。。。
わかりやすいホームズ像であることは間違いない。
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