マッドマックス 怒りのデス・ロード


 2020.10.24      仲間を鼓舞するギターとドラムが乗る車【マッドマックス 怒りのデス・ロード】

                     
マッドマックス 怒りのデス・ロード [ トム・ハーディー ]
評価:3.5

■ヒトコト感想
「マッドマックス」元祖を見た後に本作を再び見た。映像的なインパクトと世紀末感はすばらしい。巨大なタンクローリーでひたすら疾走する。追いかける敵の集団の追撃から逃れながらの逃避行。2回目となると細かいところまで見ることができた。疾走する車たちのギミックがすばらしく、趣向を凝らした攻撃には圧倒されてしまう。

特に1度目でも相当なインパクトがあったが、周りの者たちを鼓舞するためだけに存在するギターとドラムが搭載された車はすさまじいインパクトがある。その他には、特殊すぎる衣装の数々は衝撃的だ。荒廃した世界でスーツを着ているが、乳首のところだけが切り取られ、乳首にアクセサリーを付けた禿げたおやじは最高だ。

■ストーリー
壮絶な過去を引きずりつつ、荒廃した世界をさすらうマックス・ロカタンスキー(トム・ハーディ)は、大隊長フュリオサ(シャーリーズ・セロン)率いる集団と出会い、「緑の土地」を目指す逃避行に加わる。振り返れば大勢の手下を従えて反逆者を猛追する敵の首領の姿が。今ここに、爆音轟くカーバトルが勃発する!

■感想
荒廃した世界の中で、マックスは組織にとらえられ、輸血袋として捕虜とされてしまう。まずこの組織がすさまじい。宗教的というか、荒廃した世界では夢も希望もなくなり宗教に頼るしかないのだろう。ひとりの教祖的な男に心酔し、住人たちは言いなりとなる。

ウォーターボーイという体を白塗りにした男たちを道具のように扱う。まさに荒野の中の特別な帝国だが、そこで大隊長のフュリオサが裏切り女たちを連れて逃亡してしまう。巨大なタンクローリーのようなもので水と女を盗み逃亡する。行先は緑の土地だったのだが…。

マックスはフュリオサと合流し、組織から逃げようとする。ここでの激しいカーチェイスが見ものだ。敵の追撃はすさまじく特殊な車の数々と攻撃にはくぎ付けとなってしまう。車のボディ全体がハリネズミのように針で囲まれた車で突っ込んでくる。車が止まる=死のような流れとなっている。

激しいカーチェイスで相手の車に飛び乗るために、棒高跳びのポールのようなものを使い、相手の車に乗り移ったりもする。登場キャラたちはみな個性豊かで、ひとりとして平凡なキャラがいないのが特殊だ。

マックスとフュリオサはボロボロになり、女たちの犠牲もありながら、敵組織のボスを倒す。物語はただひたすら爆走する車の中で繰り広げられる。個性豊かなキャラたちが、襲い掛かってくるのだが、あっさりと死んだりもする。

インパクト抜群なボスですらあっさりとマックスに殺されてしまう。ラストでは緑の土地をあきらめて元の場所に戻ろうとする。なんだか、この組織の男たちは無駄に追撃し、無駄に犠牲をだし最終的にはフュリオサに帝国を奪われてしまうという間抜けな状態となっている。

映像的なインパクトはすさまじい。



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