マッドマックス


 2020.10.17      BGMで深刻さを演出??【マッド・マックス】

                     
マッドマックス [ メル・ギブソン ]
評価:2

■ヒトコト感想
有名な作品だがかなり古い作品であることは間違いない。新作の「マッドマックス 怒りのデスロード」を見た勢いで本作を見たのだが…。予想外の内容で驚いてしまった。暴走族と警察のカーチェイス物語だ。当時であれば、映像の激しさで話題になったのかもしれない。割とシンプルな内容で主役のマックスが復讐のために暴走族に戦いを仕掛けていく物語だ。

今見ると古さを感じずにはいられない。特に激しいBGMにはものすごく違和感がある。場面の深刻さや激しさを無理やりBGMで演出している。すべてスタントマンの演技なので、激しいクラッシュシーンは強烈だが、今見ると、特別なものではない。やはり新作を先に見てしまうと、その期待感が大きくなってしまう。

■ストーリー
凶悪な暴走族の暴行殺人が多発する数年後の近未来。相棒の死をきっかけに警察を引退したマックスは家族と休養の旅に出る。ところが旅先でトッカーター率いる暴走族グループに、最愛の、妻子を殺されてしまう。復讐心に燃えるマックスは、暴走族用に開発された追跡専用パトカー<インターセプター>を駆って、たった一人で壮絶な闘いを仕掛けていく!

■感想
怒りのデスロードのイメージで見ると、その違いに驚くだろう。内容はシンプルに暴走族と警察の対決だ。暴走族グループに妻子を殺されたマックスが暴走族に復讐する物語だ。やはり古さは否めない。映像的なものもそうだが、映画としての演出の手法が古い。

BGMだけを大げさにしてシーンを盛り上げようとしている。映像の古臭さとBGMで辟易してしまう。ストーリー的にも特別なものがあるわけではない。マックスをメルギブソンが演じており、出世作らしいのだが…。

シリーズ化してはいるが、内容は大きく変わっている。本作の成功があったからこそシリーズ化されたのだろうが…。当時であれば本作は最新技術を使った激しいアクション映画ということなのだろうか。昔、少しだけ見た覚えのあるアメリカのドラマのナイトライダーの方がまだワクワクした覚えがある。

本作と同じように特殊な車で悪を追いつめる。本作では暴走族グループがちょっとしょぼいというのも、全体的にさみしく感じる原因なのかもしれない。それなりにインパクトはあるのだが…。

作中ではマックスが特別な車で暴走族へ復讐を行うシーンがある。確かにこの車のインパクトはすさまじい。ナイトライダーのようなハイテクではないが、排気量がすさまじい車で、ひたすらまっすぐな農道のような場所を突っ走る。

しっかりと暴走族に復讐を実行したあとは、マックスはどこへ行くのだろうか。続編を見ると思うが、「怒りのデスロード」のような特殊なものを想像していただけに、ただの暴走族討伐作品というのは少しがっかりした。

もっと世紀末感があるのかと思った。



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