今日から俺は 劇場版


 2022.2.2      ドラマ版の延長線上の作品だ【今日から俺は 劇場版】

                     
今日から俺は!!劇場版 DVD通常版 [ 賀来賢人 ]
評価:3

■ヒトコト感想
連続ドラマ版は見ていた。原作漫画も読んでいたので違和感なく楽しめた。ただ、本作が劇場版として特別な何かがあるかというと…。結局はドラマ版の延長でしかない。三橋と伊藤のコンビが活躍するのだが、特別なのは開久高校の一角に北根壊高校が間借りしてきた部分だ。新たなヤンキーが登場し、めちゃくちゃにする。

パターンとしては、新たなワルとごちゃごちゃしながらも最後は三橋と伊藤が戦うという定番的な流れだ。ドラマ版を見ていないとキャラのそれぞれの特徴は説明されないので、辛いかもしれない。しかし、柳楽優弥は何かというとクレイジーな役が多い。今回も高校生の喧嘩にナイフを持ち出し警察に追われ、少年院行きが決まっているというぶっ飛んだキャラとなっている。「ファブル」の時の異常さに被る部分がある。

■ストーリー
「今日から俺はつっぱる! 」――時は1980年代。転校を機に、髪を金髪に変えてつっぱりデビューした軟葉高校二年生・三橋貴志(賀来賢人)。持ち前の運動神経とねじ曲がった性格で、たちまち周囲の不良達に目を付けられる。同じ日に転校してきたトゲトゲ頭の伊藤真司(伊藤健太郎)とコンビを組んで、次々やってくる強敵を返り討ちにしていく毎日。

三橋と友達以上恋人未満な赤坂理子(清野菜名)や、伊藤とラブラブな早川京子(橋本環奈)とのラブコメ的青春を謳歌したいのに、寄ってくるのはワルばかり…。三年になったある日、かつて二人が壮絶な戦いを繰り広げた不良の巣窟・開久高校の一角を隣町の北根壊高校が間借りすることに。かなりの極悪高校で名の通った北根壊の番長は柳 鋭次(柳楽優弥)と大嶽重弘(栄信)。彼らは、智司(鈴木伸之)と相良(磯村勇斗)という圧倒的な“頭"を失った開久の生徒に対して妙な商売を始める…。

一方、怪しいスケバン・涼子(山本舞香)が今井(仲野太賀)に近づき…。それは、「今日俺」史上最大で最凶の波乱の幕開けだった―!

■感想
ドラマと同様にいつものキャラたちが大暴れする。北根壊高校のワルたちが、開久の一般生徒を攻撃し始め、そこから三橋や伊藤に火の粉が飛ぶことになる。今回のポイントは開久の一般生徒の従姉であるスケバン涼子が仇を撃つために動き出す部分だ。

三橋がやったと勘違いしたため、涼子は三橋を狙う。涼子が可愛いため、何かとデレデレする三橋。そこに今井が加わり、定番的なゴタゴタが起こる。キャラとして確立されているのですんなりと入り込むことができた。

本作のメインは新たなワルである柳と大嶽だろう。柳はナイフを振りまわす危ない奴で、大嶽は体がデカく、圧倒的な強さを示している。伊藤が最初に大嶽と戦った際には、あっさりと返り討ちにあっている。

柳は小ズルい感じで、ナイフで相手を刺して警察に追われると、その身代わりとして一般生徒を出頭させたりもする。大嶽はわかりやすいヤンキーなのだが、柳はまさに危ない奴というような感じだ。開久の智司と相良との対決では、危ない相良以上に柳はぶっ飛んでいる。

伊藤や三橋が最後に良いとこどりをしている。お茶らけた三橋と男気のある伊藤。大嶽は正々堂々伊藤と戦い破れている。三橋は柳が投げるナイフを卓球のラケットで防いでいる。ヤンキードラマとしてヒットした本作の劇場版。あえて劇場版とすることにどの程度意味があるのか微妙だが…。

そのほかのお笑いキャラたちも良い味をだしている。強烈なインパクトがあるのは間違いない。こてこての昭和のヤンキー映画としての面白さは想定どおりだ。ただ、続編はないだろう。

ドラマ版が好きな人は問題なく楽しめるだろう。



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