鬼滅の刃 第二夜(第15話~第21話)


 2020.11.26      すばらしいクオリティの映像【鬼滅の刃 第二夜(第15話~第21話)】

                     
鬼滅の刃 全巻 鬼滅の刃 1-22
評価:3.5

■ヒトコト感想
第一夜では1話~5話までで、本作では鬼討伐として一番面白い部分(15話~22話)が描かれている。炭治郎が鬼殺隊として様々な鬼と戦いながらレベルアップしていく。そこから、仲間が増えていき、本作ではとうとう十二鬼月と対決する。下弦の五の蜘蛛をモチーフとした鬼である累との対決はすさまじい。映像的なインパクトもそうだが、柱が助けにくるあたりもワクワクしてくる。

ボロボロの炭治郎は禰豆子を守りながら戦う。本作のポイントとしては、累などの鬼たちは元人間ということで、そこでのドラマがある。必ず何かしら鬼になる理由というのがあるのだろう。映画も大ヒットしたようだが映像的なすばらしさが原作を超えた人気となっている。

■ストーリー
時は大正、日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎は、ある日鬼に家族を皆殺しにされてしまう。さらに唯一生き残った妹の禰豆子は鬼に変貌してしまった。絶望的な現実に打ちのめされる炭治郎だったが、妹を人間に戻し、家族を殺した鬼を討つため、“鬼狩り"の道を進む決意をする。人と鬼が織りなす哀しき兄妹の物語が、今、始まる―!

■感想
原作漫画を読んでいるので、話の内容はわかっている。それでも見て楽しめるのはやはり映像の力が大きいのだろう。原作のあのシーンがアニメとしてどのような描かれ方をするのか。圧倒的な剣技のシーンがどのようにして表現されるのか。

動きのある作品はアニメに向いているのだろう。当然ながら、クオリティの高いアニメに限られるのだが…。本作では炭治郎たちが、蜘蛛のような鬼たちに苦戦しながら、最後には柱が登場し、鬼を圧倒する物語だ。炭治郎たちが苦戦した鬼をあっさりと倒すことで柱の強さがより強調されている。

炭治郎は本作の前までに2人の仲間を得ている。善逸や伊之助の同期と共に鬼と対決する。それぞれがキャラ立ちしており、特に善逸がここぞというときに真価を発揮するのがすばらしい。原作漫画よりも、善逸の動きのすばらしさというのは映像で表現されている。

鬼がだんだんと強くなり、善逸や伊之助は苦戦する。それまでの鬼であればなんとか互角以上に戦えていた炭治郎だが、下弦の五である累には歯が立たない。結局のところ柱である富岡義勇が助けにこなければやられていたのは間違いないだろう。

映像的なすばらしさと、原作での良いエピソードが相まって、本作のシリーズとしての面白さがある。少年漫画の王道的な展開であることは間違いないのだが、それでもこれだけ人気があるのは、何か理由があるのだろう。ここまでメガヒットするような作品には思えない。

なにより、小学生の低学年までが本作にはまるというのが意外でしかない。グロテスクな描写が多々あり、それ以外でも子供が見て喜ぶような内容ではないのだが…。大人の中でヒットしたのはなんとなく納得はできる。

映画化もされているので、映画もそのうち見るだろう。



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