機動戦士ガンダムNT


 2021.2.25      オールドガンダムファンにはたまらない【機動戦士ガンダムNT】

                     
機動戦士ガンダムNT 通常版
評価:3

■ヒトコト感想
小説版をすでに読んでいるので違和感なく楽しむことができた。オールドガンダムファンにはうれしいオマケが多数ある。当然ながら小説なりアニメなりでガンダムUCを知っておく必要はあるのだが…。正統なガンダムシリーズということなのだろう。強化人間がメインとなり物語はすすんでいく。Zガンダムの時代から強化人間がクローズアップされる。

リナ、ヨナ、ミシェルの3人の強化人間が物語の鍵となる。映像的にすばらしく、オールドガンダムファンからすると、モビルスーツのすさまじさに圧倒されてしまう。フェネクスガンダムに取り込まれたリナ。補給船もない状態のまま、フェネクスは突如現れ、捕らえることができない伝説のモビルスーツとなる。このシリアス感はガンダムシリーズの売りだろう。

■ストーリー
『機動戦士ガンダムUC』の続編となる劇場版アニメ。ユニコーンガンダムが人智の及ばぬ力を発揮した「ラプラス事変」から1年後。消息不明となっていたユニコーンガンダム3号機が地球圏に現れ、新たな争乱が始まる。

■感想
リナたちはコロニー落としを幼少期に経験する。二度と同じことを起こさないためにリナはフェネクスに取り込まれ、フェネクスとして悪しき意識を妨害する。ファーストガンダムからZガンダム、ZZと続いてガンダムUCにまで続く。

それぞれのポイントとなる映像が合間に挟まれている。これらのガンダムシリーズを見ていた人にとっては感動してしまう流れだ。あの戦いの裏でヨナたちはひっそりと強化人間として訓練されていた。ルオ商会がでてくるあたりはZガンダムファンにはたまらないだろう。

作中では、逆襲のシャアでのアクシズが地球へ墜落することを防いだアムロとνガンダムの行動を間近で経験しているパイロットまで登場する。シリーズとしての流れでシャーとアムロはでてこないが、間違いなく正統なガンダムシリーズだろうとわかる。

フェネクスガンダムは黄金に輝き、まるでフェニックスのようなシッポまである。単独で逃亡しその後、ことあるごとに登場し悪しき計画を破滅させようとする。フェネクスを捕まえるために登場したナラティヴガンダムは、コテコテと多数のギミックが付いた巨大なガンダムとなっている。

強化人間同士の戦いの中で、ラストでガンダムUCの主人公であるバナージと思われる人物が登場するのが良い。この流れであれば、ナラティヴガンダムの続編も作られるかもしれない。40代のガンダムファンならばカミーユがシロッコに突っ込んだシーンやジュドーがキュベレイに攻撃をしかけたシーンなど、なつかしさにむせび泣くかもしれない。

それらニュータイプの存在が人の死を超越するというのは、かなりぶっ飛んだ流れだ。死を超越するためには何でもやってよいというのがミシェルの理論だ。

オールドガンダムファンにはたまらない作品だ。



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