インフェルノ


 2019.4.15      記憶喪失までも仕組まれていた【インフェルノ】

                     
インフェルノ [ トム・ハンクス ]
評価:3

■ヒトコト感想
ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ。ラングドン教授が人類滅亡の危機を防ぐ。人類の人口半減をもくろむゾブリストが仕掛けた最後の謎を解明しなければ、人類を滅亡に導くウィルスが世界中に拡散されてしまう。

冒頭からラングドン教授が記憶喪失となり、自分が何をしているのかわからなくなる。その結果、本来は敵となるはずの人物と行動を共にしたりもする。物語のポイントはラングドンの記憶があいまいなため、味方と思っていた人物が実は敵で、敵と思っていた組織が実は味方だったという流れだ。このシリーズの売りでもある、謎解きは健在だが、ラングドンの記憶が戻り、すべての種明かしがされる部分の方がインパクトがある。ラストの謎解きは定番的な流れだ。

■ストーリー
ラングドン教授(トム・ハンクス)に突き付けられた挑戦状、それは、アメリカの大富豪ゾブリスト(ベン・フォスター)が、人口増加問題の過激な解決策として生み出したウィルス。伝染病を利用した人口淘汰を目論むゾブリストが、詩人ダンテの叙事詩「神曲」<地獄篇(インフェルノ)>に隠した暗号(コード)とは?人類を滅亡に導く陰謀を阻むため、ラングドンが挑む謎とは?この謎が解けなければ、世界は“地獄"と化す――。

■感想
今回もラングドン教授が謎解きをし、人類を救う。記憶喪失となったラングドンが、訳がわからないまま行動し、少しづつ記憶を取り戻していく。人類を滅亡に導こうとするゾブリスト。爆発的に増えた人口を削減させるためにゾブリストが仕掛けたウィルスで世界は滅亡に近づく。

ゾブリストがある意味宗教の教祖的なイメージがあり、ゾブリストに心酔する者たちが、ゾブリスト亡き後、その意思を継ぐ。冒頭にゾブリストの自殺シーンがでてくるので、ゾブリストが敵か味方かなのかわからないまま物語は続く。

ラングドンは記憶がないため、厳重に指紋認証で管理されたモノが、自分のモノだと気づかなかったりもする。博物館でデスマスクを調査しにいくと、デスマスクがない。監視カメラで確認すると、デスマスクの盗難に手を貸していたのはラングドン自身だった。

この一連のラングドンの記憶がない流れというのが良い。そして、後半でそのからくりが明らかとなる。すべてはある組織により仕組まれていたことだった。ラングドンの記憶がなくなるまでも仕組んでいたというのが驚きだ。

ラストは敵と思っていた組織が味方となり、人類の滅亡を防ぐためにラングドンが動き出す。仕掛けられた謎を解くためにイタリアの町を右往左往するラングドン。このシリーズの定番ではあるが、謎解きがかなり強引かもしれない。

シリーズの様式美かもしれないが、ラストでラングドンがハッスルする。もう良い年なので、この手のアクションは無理があるような気がした。謎解きよりも記憶喪失系の流れの方がインパクトがあるというのも、シリーズのネタ切れ感なのかもしれない。

今までのシリーズを見ていたので惰性で見たという感じだ。



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