2018.10.17 ファミコン的なモニター画面 【アイス・クエイク】
アイス・クエイク
評価:2
■ヒトコト感想
アラスカの雪山で地中から超低温のメタンガスが噴出し人々を苦しめる。このガスを浴びると人はまたたく間に凍ってしまう。ヘリでさえも凍りつき制御不能となる。お決まりのパターンだが、家族と共にクリスマスツリーを探しに来た男の家族が、ガスの噴出に苦しめられることになる。家族が地割れによりバラバラになったり、助けにきたヘリがガスにやられて墜落したり。
挙句は地中をうごめくメタンガスを止めるために、ガスの通り道に爆弾を仕掛け爆発させたり。全体的に強烈なB級映画臭がただよっている。映像的にも、ひと昔前のテレビゲームのような映像で、ガスの流入経路をモニターしている。一瞬にして人が凍りついてしまうガスは恐ろしいが、映像はチープだ。
■ストーリー
アラスカで群発地震によって地殻変動が起こり、地下の永久凍土層が溶け、超低温メタンガスが噴出。それにより、人々の生命はどんどん奪われていった。破滅を回避するため、危険極まりないある計画に挑むが─。
■感想
アラスカで超低温のメタンガスが発生した。この兆候を察知していた大学教授が現地におもむき調査をするのだが…。この手の癖のある教授が最後の最後に主人公たちを助け、事態を打開する策を提示してくれるのかと思いきや…。あっさりとガスにやられてしまう。
登場人物のキャラがステレオタイプであり、特別な要素がない。メタンガスに触れた瞬間に凍るという恐怖はあるにせよ、そこから大きく展開することはない。ありがちなパターンではある。
仕事人間の父親が家族サービスで休暇をとり、クリスマスツリーをとりに家族で出かけたが…。その先では運悪くガスが噴出していた。ガスに触れた瞬間にあらゆるものを凍らせるが、ライターの火を投げ込むと火を燃え上がらせる。
地中のメタンガスがすべて噴出したら人間が生きられない世界となる。どのようにしてメタンガスを止めるのか…。B級映画の定番として、あっさりと爆弾でガスの経路を遮断するという案を出す。タイミングを合わせガスの流れを止めるらしい。
すべてにおいて微妙なのは、ガスの動きを分析する画面が、まるで初代ファミコン時代のゲーム画面のようにドットの粗いテレビゲームの画面だということだ。そこで爆弾のスイッチを入れると、画面上には爆発のマークがつく。このチープさと予定調和的に終わる結末。
マイナーな映画というのはわかってはいたが、この手の作品というのは「エンド・オブ・アース」のように、別の面での楽しみ方を見出すべきだろう。物語として破綻しているわけではないが、面白味がない。
定番的なB級映画だ。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp