2019.12.28 ヤンキー漫画そのままの流れ【HiGH&LOW THE MOVIE】
HiGH AND LOW THE MOVIE(通常盤)
評価:3
■ヒトコト感想
LDHのタレントとヤンキー漫画で有名な作者がコラボした作品のようだ。流れはまさにマンガ的だ。特に連続ドラマを見ていなくともすんなり入り込むことができる。登場人物が多く、チーム同士の争いのため、ドラマを見ていないと辛いかと思いきや、そうでもない。各チームのボスが若手イケメン俳優でそれぞれチームに個性があり、戦いを繰り広げる。
強い者同士が戦うとどうなるのか。あまりに主役級の人物たちが多数登場してくるので目移りしてくる。キャラ立ちはそれなりにしているのだが、内容は薄い。結局のところ、ヤンキー漫画の変形型というところだろう。EXILEだとか3代目だとかが好きな女子はたまらないだろう。ヤンキー漫画が好きな人にもたまらないかもしれない。
■ストーリー
「SWORD地区」-「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」5つのチームが拮抗していることから頭文字をとってそう呼ばれていた。その地区に伝説の男、チーム「ムゲン」の総長・琥珀(AKIRA)が戻ってくることから物語は始まる。SWORD地区の支配を目論む李(V.I)と手を組んだ琥珀は、TOWN地区のチーム総勢500人を引き連れ急襲、SWORD地区の日常は脆くも崩れ去る。
かつて自らが慕った琥珀を前に、山王連合会のコブラ(岩田剛典)、ヤマト(鈴木伸之)が立ち上がる。SWORD各チームもそれに呼応、そこに琥珀と並び最強と称された雅貴(TAKAHIRO)、広斗(登坂広臣)ら雨宮兄弟も参戦、過去から未来へ、SWORD地区は未だかつてない事態へと突入する-。
■感想
単純に言ってしまえば「クロース」の大人版といったところか。クロースが高校生のヤンキーの話であったが、本作は大人たちがそれぞれの縄張りを守ったり、ヤクザ相手に対抗してみたり。それぞれのチームに個性があり、キャラ立ちしている。
各チームのボスは圧倒的な強さをほこり、そのボスたちがまた戦いを繰り広げる。結局のところよくあるヤクザ映画のように縄張り争いをしているということだろう。昔からあるパターンを現代的にイケメン若手俳優たちが演じているというだけだ。
ストーリーはもはやどうだってよいのだろう。当然ながら連続ドラマを見ている方が楽しめるのは間違いない。キャラクター同士の因縁や、どうやら琥珀の相棒が琥珀をかばって事故死したらしいことがわかる。このあたりを知らないと、誰と誰が元は仲間で今は別れているだとかがわからない。
女子たちも大量に登場してくるが、誰と誰が恋愛関係にあるだとかよくわからない。正直でてくる俳優たちもLDH系がほとんどなので、あまり見たことはないがイケメンだなぁという印象しかない。
このシリーズはどうやら大量に映画化されているらしい。どこまで見るかわからないが、新しいキャラクターを登場させ、より強者や巨大な勢力をもつことにすれば、永遠に物語を続けることはできるだろう。誰が明確な主役というのがないのも、良い部分なのだろう。
スピンオフも作りたい放題。新たなイケメン俳優を発掘したら、その俳優を主役にしてもよい。過去作品では絶対的な強さをほこる琥珀を一撃で倒したなんてエピソード付きでの登場となれば、さらに盛り上がることだろう。
まさにヤンキー漫画そのままのパターンだ。
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