2021.12.14 セレソンゲームの全容が明らかに【東のエデン 劇場版Ⅱ Paradise Lost】
東のエデン 神山健治
評価:3
■ヒトコト感想
前回ではまだ滝沢が記憶をなくしたままだった。本作ではとうとう記憶を取り戻した滝沢が、日本を変えるために再び動き出す。セレソンゲームの全容もようやく理解できた。そして、セレソンゲームの主催者である老人までもが登場し、なぜ滝沢をゲームに選んだのかが語られている。滝沢の出生の秘密や、総理大臣との関係など謎はすべて明らかとなる。
閉塞感だたよう日本を変えるために、滝沢は若者たちの力を使おうとする。驚きなのは、日本全国へ滝沢が通話をする場面だ。このあたり、システム的なことは理解できるのだが、到底実現できることではない。まず基地局がオーバーフローするだろうと現実的なハードルを勝手に考えてしまった。
■ストーリー
ニューヨークから帰国した滝沢朗は、“東のエデン”のメンバーと合流。セレソンゲームに決着をつけるため、内閣総理大臣の別邸へ向かう。滝沢の帰国と同時に、セレソンたちの思惑も交錯する。ゲームはいよいよ最終局面を迎えつつあった。一方咲は、滝沢の過去にまつわる、ある秘密を掴むのだが……。滝沢の出生の秘密は・・・。セレソンゲームの結末は・・・。Mr.OUTSIDEの正体は・・・。滝沢と咲の恋の行方は・・・。そして、この国はどうなっていくのか・・・。
■感想
記憶の戻った滝沢は動き出す。ここへきて、やっと物語の全容が理解できた。セレソンゲームでは100億が使えること。滝沢がなぜセレソンゲームに選ばれたのかが語られている。ゲームの結末としては様々な流れがあるのだが、本作は結局かわらないという流れなのだろう。
滝沢が総理大臣の息子ではないかという謎は、様々な人々の動きにより、真実が判明する。ネットの情報を使いながら、滝沢は東のエデンチームと強力し、日本を変えようと奔走する。
滝沢の行動力はすさまじいスピードだ。日本全国に対して通話を繋げ、自分の主張を展開する。普通に考えると全国民の携帯と通話するのは不可能だ。セレソンゲームのシステムに対しても費用がかかりすぎると拒否されている。
それを東のエデンの協力により実現している。このあたり、システム的に多少の知識があるために、どうしてもどのようにして実現するかを考えてしまった。どう考えても携帯の基地局側が同時に通話することができないだろう。
滝沢は既得権益を守ろうとする大人世代と若者の分断を煽っている。確かにある意味正しいのかもしれないが…。それだけで日本が変わるとは思えない。ミサイルで一度日本をぶっこわすというのは良いアイデアなのかもしれないが…。
ヒットしたアニメの劇場版としては、やはりメインのアニメを見ていないと辛い。ただ、本作まで見ると多少内容が理解できた。物語の全容がわかると滝沢の行動の意味も理解でき、楽しむことができた。
名作なのは間違いない。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp