ハード・トゥ・キル


 2021.11.28      痩せてひょろ長いスティーヴン・セガール【ハード・トゥ・キル】

                     
ハード・トゥ・キル [ スティーヴン・セガール ]
評価:3

■ヒトコト感想
若きスティーヴン・セガールが汚職政治家を追いつめるストーム役として躍動する。まず驚きなのは、最近「沈黙シリーズ」でよく見るセガールと若いころのセガールがまるっきり別人という部分だ。今のセガールは、体が分厚くて体重の重い打撃が強烈だ。動きは遅いが格闘のキレはすさまじい。それが若いころのセガールは痩せておりひょろ長い体を素早く動かしながらの格闘となっている。

殺し屋に襲われ妻を失い、ストーム自身も7年間の昏睡状態となる。昏睡から覚めたストームは復讐の鬼となる。悪徳政治家とその取り巻きの刑事たちを
き込んでのストームの復讐劇はすさまじい。圧倒的なインパクトがあるのは敵もストームも含め容赦がないということだ。

■ストーリー
カリフォルニア州の汚職政治家とその殺し屋の凶弾に倒れた、ロス市警の刑事メイソン・ストーム。邪魔者を消したつもりらしいが、あいにくストームは、そう簡単にはくたばらない(ルビ:ハード・トゥ・キル)。“アクション映画界を担う、最もしなやかな継承者"(Janet Maslin, The New York Times)であるスティーブン・セガールを拝むなら、このスリラー。

7年間の昏睡状態から甦ったストーム。目標はただひとつ。復讐あるのみ。献身的な看護婦(ケリー・ルブロック)に支えられ、彼は必殺の格闘技を鍛え直し、ついに怒りを爆発させる。『ハード・トゥ・キル』を観て、ハードな興奮に包まれろ!

■感想
汚職政治家の決定的な証拠を録画したテープをもつストーム。そのことを知った政治家は、ストームを殺害するために暗殺指令をだす。殺し屋はストームの家に押し入りストームを銃で撃つ。ストームだけでなくストームの妻も殺害する。

ここで、ストームは重体となり、公には死んだことになる。警察内部にも汚職政治家の息のかかった者がいるので、ストームの身の安全を考えた者の処置だった。ストーム家族があっさりと殺されるシーンは衝撃的であるのは間違いない。

7年後にストームは意識をとり戻す。ここでも、ストームが意識を取り戻したことがすぐさま警察へ知らされることになる。そして、殺し屋が再びストームの前に姿を現す。7年間寝たきりであったストームは襲われてもすぐに動くことはできない。

なんとか看護師の助けを借りて、隠れ家で体を鍛え直すことをする。ストームはひょろ長いが、明らかに格闘技のトレーニングをしている。最近の分厚い体格のスティーヴン・セガールと比べると、別人のようにひょろっとした体をしている。

ストームの復讐は強烈だ。汚職刑事たちを圧倒的な力でねじ伏せている。敵はストームのことを必死に探し回るが、見つけ出したところであっさりとストームに返り討ちにされてしまう。ストームの圧倒的な格闘能力は昔からのものなのだろう。

看護師の助けもあるのだが、汚職政治家に対してもものすごい勢いでつめている。ストームとしては怒りの思いが強いのだろう。ラストでは妻を殺された怒りを殺し屋にぶつけている。唯一の救いは息子だけが逃げ続けることに成功したことだ。

無事に汚職の証拠テープが世にでたのが良い。



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