2021.2.26 40代をターゲットとしたギャグの数々【劇場版 銀魂 完結篇】
劇場版銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ
評価:3
■ヒトコト感想
映画版のオリジナルストーリーらしい。銀魂はある程度見ている。実写版などでキャラ付けはされているので、今回の面白さも理解できた。銀時は映画泥棒のあの顔がカメラになったキャラに連れられ未来へきてしまう。そこは銀時がいない未来。新八はイケメンで剣の腕がすさまじいオラオラ系のキャラとなり、神楽は背が伸びてセクシーな美女へ成長している。それ以外のキャラも様々な形で変化している。
序盤ではギャグパートが続いていく。相変わらずギャグのセンスが40代をターゲットとしたような古いパロディとなっている。今の10代であれば理解できない面白さかもしれない。後半ではタイムパラドックスを無視した展開ではあるが、銀時と仲間たちが協力してめでたしめでたしとなるいつもの流れだ。
■ストーリー
"ある力"によって、唐突に自分のいない未来の世界に投げ出された銀時は、崩壊した江戸の町並みを目の当たりにする。荒れ果てた地球に残されたのは、貧しい者、これを機に政府を潰そうとする攘夷志士、法の緩みを利用するゴロツキども、そして、ケツをまくって逃げるのが性に合わない頑固者だけ。
さまよう銀時は、ふたりの若者に出会う。腰に差す洞爺湖の木刀で颯爽とゴロツキを蹴散らすメガネの青年。そして、巨大な犬を引き連れ、銀時の着流し模様をあしらったチャイナ服の美女。それは、成長した新八と神楽の姿だった。やがて銀時は、次々と変わり果てた未来の姿と、衝撃の事実を目の当たりにする。
■感想
完結篇の名のとおり、主要キャラが総登場する。銀時がいない未来へやってきてしまった銀時。冒頭、いきなり映画泥棒のキャラが登場するので、劇場版としてのパロディなだけかと思ったのだが…。実はその映画泥棒キャラは重要な役目をになっていた。
原作とは関係のないオリジナルな作品ではあるが、ギャグの雰囲気が原作に非常に近い。40代をターゲットとしたような古い作品をパロディにした流れが続く。今の若い人には北斗の拳と言われてもなんのことかわからないだろう。おじさんにはうれしい作品だ。
銀時がいない未来の江戸は荒廃していた。そこはモヒカンの荒くれものたちが暴れまわる世界となっている。新八や神楽はキャラがまるっきり変わっている。逆にそれが面白くなってくる。また、銀時の姿は未来の人々には変に見えているために、キャラたちとのギャップが面白い。
主要キャラたちの未来の姿が描かれているのだが、大きく変わっているキャラが面白すぎる。元ネタをそこまで詳しく知らなくても楽しめるので、ファンであればたまらない面白さなのだろう。
江戸が崩壊することを防ぐために過去から未来にやってきた銀時。ここからは、いつものとおりシリアス路線となる。未来の主要キャラたちと協力し、さらには過去の銀時まで登場して敵を倒す。お決まりの流れなのかもしれないが、安心できる流れだ。
最後にはしっかりとキャラが総登場して面白展開が続いていく。完結篇とタイトルがついてはいるが、まだ劇場版としては続くようだ。根強いファンがいる作品なので、オリジナルストーリーとしていくらでも続編は作れそうな気がした。
ファンが作品を望んでいるから次々と劇場版が作られるのだろう。
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