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　2020.6.4 　　 　　中2病的な展開だ【劇場版　Fate/stay night　第2章】

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劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel] II.lost butterfly」
評価：2.5

■ヒトコト感想
前回から引き続き士郎は聖杯戦争での戦いに翻弄されていく。士郎自身には特別な能力はない。士郎のサーヴァントであるセイバーは謎の影に取り込まれてしまう。他のマスターやサーヴァントも影にやられていく。あの強烈な強さをほこるバーサーカーですら影には勝つことができない。もはや手詰まりかと思われたが…。ここで桜に異変が起こる。

三部作の第2章ということで、ラストに向けての盛り上がりの場面なのだろう。桜が影になり、他のマスターやサーヴァントを圧倒的な力でせん滅していく。そして、町の人々を食い尽くす。士郎は最終的には桜と戦うのだろう。桜自身が自覚せずにその力を制御できないため、ラストの展開は悲しい結末しかないように思えて仕方がない。

■ストーリー
少年は選んだ、自分の信念を。そして、少女を守ることを。魔術師<マスター>と英霊<サーヴァント> が願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。10年ぶりに冬木市で始まった戦争は、「聖杯戦争」の御三家と言われた間桐家の当主・間桐臓硯の参戦により、歪み、捻じれ、拗れる。臓硯はサーヴァントとして真アサシンを召喚。正体不明の影が町を蠢き、次々とマスターとサーヴァントが倒れていった。

マスターとして戦いに加わっていた衛宮士郎もまた傷つき、サーヴァントのセイバーを失ってしまう。だが、士郎は間桐 桜を守るため、戦いから降りようとしなかった。そんな士郎の身を案じる桜だが、彼女もまた、魔術師の宿命に捕らわれていく……。「約束する。俺は――」裏切らないと決めた、彼女だけは。少年と少女の切なる願いは、黒い影に塗りつぶされる。

■感想
マスターとなり、聖杯戦争に参加した士郎。1章では何もわからない士郎が巻き込まれ、サーヴァントであるセイバーや周りのマスターたちに翻弄される物語だった。そこから、影の存在が明らかとなり、影に取り込まれるサーヴァントもでてくる。

圧倒的な強さを誇るサーヴァントであっても影の策略により心臓を奪い取られてしまう。サーヴァントを失ったマスターは無力だ。2章では士郎のサーヴァントであるセイバーは影に取り込まれ、逆に他のマスターのサーヴァントを攻撃したりもする。

前章で圧倒的な強さを示していたバーサーカーは、影に取り込まれたセイバーの餌食となる。建物を激しく壊しながらの激しい戦いは、バーサーカーがマスターを守るために覚醒するのだが、そのバーサーカーの強力な力であっても影に取り込まれたセイバーにはかなわない。

その影が実は桜だったという流れはすさまじい。士郎が知らないところで桜は影として覚醒していた。物語は士郎と桜の関係に重点が置かれていくのだが、ここで原作がエロゲーという部分が垣間見えてくる。

士郎はサーヴァントを押しなった。他のマスターも覚醒した桜にやられていく。士郎はそのことを知らずに桜を守ろうとする。これまでの流れからは士郎個人にはとりたてて特殊な能力があるようには見えない。強力はサーヴァントすら勝てなかった影の桜にどのように勝利するのか。

三部作である本作の第2章なので、ここから最終章では激しい戦いが待っているのだろう。士郎もまた桜のように覚醒するのか。設定がかなり中2病的なのだが、戦いのスピード感あふれる映像で設定が気にならなくなる。

第3章が地上波で放送されれば見るだろう。