GANTZ:0


 2020.5.25      昔のゲーム風CGが良い【GANTZ:0】

                     
GANTZ0
評価:3

■ヒトコト感想
原作漫画も実写映画もどちらも見ている。今回はひと昔前のゲームCGのような映像となっている。ただ、この映像はGANTZに合っている。原作でいうところの大阪編が描かれており、ガンツスーツはCGとの相性は良い。怪物たちもCGでがっつり描かれており、あの独特な残酷描写もCGならば問題なく表現されている。大阪編のみを描いているので、吸血鬼は存在せず、代わりに西君が大活躍している。

ガンツ独特の突然の死というのは健在だ。ただ、本作の見どころは間違いなくガンツスーツや巨大ロボや武器の数々だ。特に岡八郎が操作する巨大ロボや特殊スーツはすさまじいインパクトがある。敵のボスであるぬらりひょんの不気味さも良く表現されている。

■ストーリー
地下鉄で事故に遭った加藤勝。次の瞬間、加藤はマンションの一室にいた。そこで玄野というリーダーを亡くし失意の東京チームと出会う。更にGANTZ部屋から彼らと共に転送された先は、怪現象で火の手があがる大阪の街だった。曲者揃いの大阪チームとの遭遇。強力な妖怪型の星人軍団=百鬼夜行との戦闘。シングルマザーでありながら戦いに身を投じていた大阪チーム山咲杏との出会い。驚くべき事態の連続に翻弄されつつも、加藤はたった一人の家族である弟のもとへ帰るために、東京・大阪チームと共に、死闘を繰り広げていく。やがて、加藤らの前に大ボス「ぬらりひょん」が立ちはだかり・・・・・・。

■感想
実写映画とはまた違った趣がある。実写と見まがうほどの綺麗なCGではなく、ひと昔前のゲームCGのようなのっぺりとしたCGで描かれた本作。アニメではなくCGと言うところがポイントだろう。大阪編は原作の中でもかなりワクワクする展開であった。それがそのままCGとして描かれている。

少し残念なのは、ラスボスを倒すポイントである吸血鬼がいないことだ。大阪編のみを映像化しているので、吸血鬼を出すのは辛いだろう。その代わりを西くんが担当しているのだが…。納得できないファンもいるかもしれない。

ガンツの武器や機器は強烈なインパクトがある。これがあるからCGにしたのだろう。ロボとCGは相性が良い。敵の怪物たちもCGののっぺりした感じが逆に恐怖感をあおる効果がある。強力な武器で怪物をぺちゃんこにしてしまう。

頭をブチ抜くのではなく、頭上から巨大な円形の重しが落ちてきたように円の形でつぶされていく。大阪チームは圧倒的な力で東京チームを驚かせる。強力な武器をもつため、油断している雰囲気もあり、その結果、怪物にやられたりもする。

ラスボスは強烈な強さがある。7回100点をとり強力な武器を手に入れた大阪チームの岡八郎でさえやられてしまう。絶体絶命のピンチを救うのは、なぜか西くんだ。原作では登場しない西くんが、良いとこどりをしている。大阪編だけをピンポイントで描くと本作のようにならざるお得ないのだろう。

ガンツは主要キャラが突然死ぬ部分が面白さのポイントだ。本作では結末がわかっていながらも、大阪チームがやられていく様というのは強烈なインパクトがある。

ガンツとCGは相性が良い。



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