ファイティン!


 2021.12.29      韓国版オーバーザトップだ【ファイティン!】

                     
ファイティン! [ マ・ドンソク ]
評価:3

■ヒトコト感想
アメリカでアームレスリングのチャンピオンを目指した男・マークが主人公の本作。夢破れて韓国のクラブで用心棒のようなことをしていたマークの前にスポーツエージェントのジンギが登場してくる。基本はマークの身内の話となり、生き別れた妹とその子供たちとの交流が描かれている。「オーバーザトップ」の韓国版とでも言うのだろうか。

マークが八百長に加担するよう依頼されたり、周りから忌避されたりする中で、子供たちが必死にマークを応援する。ライバルは韓国のチャンピオンや刑務所に入っていた腕相撲のチャンピオンだ。子供たちの応援でマークはぎりぎりのところで逆転勝利する。まさに典型的な流れなのかもしれない。

■ストーリー
子供の頃にアメリカへ養子に出されたものの、孤独な人生を送って来たマーク(マ・ドンソク)は、1度はアームレスリングのチャンピオンを目指していた。だが、八百長疑惑をかけられて除名され、今はクラブの用心棒をしている。ある日、自称スポーツエージェントのジンギ(クォン・ユル)が現れ、口車に乗せられたマークは韓国に戻って再びアームレスリングの世界に身を委ねて行く。

実母のことを知りたくなったマークが住む家を訪ねると、そこには初めて存在を知った妹スジン(ハン・イェリ)とその子供たちが住んでいた。一方、ジンギはサラ金とスポーツ賭博を営むチャンス社長にスポンサーを頼もうとするが、彼の条件はマークが八百長できるかどうかだった…。

■感想
韓国版「オーバーザトップ」だ。アメリカ育ちのマークが韓国で生き別れた妹と出会う。怪しげなエージェントの協力の元にアームレスリングの大会に出場するのだが…。ジンギは金を手に入れるために怪しげな社長と取引をしたりもする。

マークに八百長をもちかけたりもする。マークは見た目の通り口下手で、他者に誤解されやすい。ガタイが良いのでチンピラたちをあっさりと返り討ちにしたりもする。マークの強烈な見た目のため、チンピラや因縁をつけてきたおじさんたちはあっさりと退散している。

マークは生き別れとなった妹と再会する。最初はお互いが兄妹とは認識できずにいたのだが…。マークと妹のスジンはすんなりと再会を喜ぶとはいかなず、それぞれに複雑な事情があるのだろう。いきなり初めて会うクマのような男が兄だと言われて、納得できるものではないだろう。

お互いの母親が同じだと言うことがわかると、多少交流を始めるのだが…。スジンの子どもたちがマークになつくことで、子供たちが必死に応援し、その声援を受けてパワーアップするマークという図式ができあがる。

マークはトーナメントに進出するのだが、二回戦で八百長をジンギから依頼される。大金を手に入れたいジンギと、勝つことだけを考えるマーク。当然ながら、ジンギはマークをコントロールできないということで怪しい社長に痛めつけられるのだが…。

そこでヒーローのようにかけつけるマーク。見た目はヒーローとは程遠いのだが、立ち回りはまさにヒーローだ。準決勝では韓国チャンピオンに勝利し、決勝ではインチキ社長側のとっておきの秘密兵器との対決となる。

オーバーザトップ的な展開であることは間違いない。



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