オーバー・ザ・トップ


 2021.9.23      明らかに筋肉バカなスタローン【オーバー・ザ・トップ】

                     
オーバー・ザ・トップ
評価:2.5

■ヒトコト感想
スタローンが筋肉モリモリのトラック運転手を演じる。妻子をすてたリンカーンが、妻の病気を聞き息子の元にやってくる。肉体派のリンカーンはいかにも筋肉バカな印象だ。対してリンカーンの息子は頭がよさそうで、ちょっと憎たらしい子だ。祖父が金持ちであり妻が死んだあとのリンカーンと親権を争う。この息子がリンカーンに対して正論を吐く場面が強烈だ。

リンカーンと生活するとどうなるのか。家もない状態でどのように生活するのか。それに対してリンカーンは「一緒にいることができる」とだけしか答えない。現実派の息子も、リンカーンがアームレスリングの大会で必死に勝ち上がる姿を見て感銘を受ける。なんともわかりやすいパターンだ。

■ストーリー
シルベスター・スタローンがアームレスリングを通して親子の再生を試みるアクションドラマ。妻子を捨て、トラックの運転手になったリンカーン。妻の病気の知らせを聞きつけ、彼は10年ぶりに妻と息子と再会を果たすが…。

■感想
妻子をすてた男が、いきなり10年ぶりに息子を迎えに来た。息子からすると、突然筋肉モリモリのトラックの運転手が父親だと名乗っても仲良くするのは難しいだろう。反抗期でもあり、名門の学校を卒業した息子からすると、トラックの運転手である父親はどのように見えているのか。

序盤の親子関係はさんざんな状態だ。レストランでの食事でも、健康に気を使ったメニューを注文する息子に対してリンカーンは微妙な表情をしている。この段階では、明らかに息子は金持ちの祖父と生活すべきだという流れだ。

親子関係が多少改善したのは、リンカーンが仕向けることで息子と地元の悪ガキがアームレスリングの勝負をする場面からだ。そこで息子は一度は負けるのだが、リンカーンに諭され再度挑戦し勝利している。そこから、勝つことのすばらしさを実感した息子がリンカーンに対する思いを変え始める。

ただ、一緒に生活しようとリンカーンに言われた際に、現実的な問題を告げる息子は、いかにも頭の良い子の考え方だ。リンカーンはその後、アームレスリングの大会に出場し賞金と副賞である新品のトラックを手に入れようとする。

リンカーンが対戦する相手は、いずれもリンカーンよりも体がでかい。明らかに筋肉量が違うが、それでもリンカーンは逆転で勝利している。ギリギリ負けそうなところから、一気に逆転する。その大逆転具合に会場は大騒ぎする。息子もリンカーンの活躍に感化される。

祖父もリンカーンが優勝することで、どこか認める部分があるのだろう。結果として、新品のトラックを手に入れたリンカーンが息子と共に旅に出るという流れとなる。スタローンの筋肉もすごいが、対戦相手たちの腕の太さがすさまじすぎる。

この映画を見てから、小学生時代にアームレスリングをした覚えがある。



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