2019.1.18 軍が謎の生命体を調査 【ドリームキャッチャー2】
ドリームキャッチャー 2 / スティーヴン キング / 新潮社
評価:3
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■ヒトコト感想
ジョーンジーたちに次々と異変が襲う。謎の男と女の体の中にいたモノの正体が明らかとなり、それと連動するように森の中では地球外生命体が存在していた。物語は急展開を見せている。軍が介入しグレイたちをせん滅するために激しい行動にでる。この段階では、軍は謎の地球外生命体の情報をなんらか手に入れているということだ。
何も知らないジョーンジーたちが、犠牲になっていく。謎の触手のような地球外生命体は、自分の頭の中では、イソギンチャクに牙と触手が生えたようなものをイメージした。それがものすごいスピードで向かってくる。そして、体を乗っとられてしまう。ジョーンジーのみが、体を乗っとられても意識が残り支配者と会話をしたりもする。
■ストーリー
無数の不思議な光。一斉に森から逃げ出す動物たち。そして、二手に分かれて行動する4人を次々と異変が襲う!ジョーンジーが招き入れた遭難者はトイレで断末魔の声をあげ、ヘンリーとピートは、雪道で謎の女を轢きそうになる。彼らの脳裏に一様に浮かんだのは、少年時代に悪ガキたちのいじめから救った友人ダディッツのこと。その頃、彼もまた、4人に迫った危機を感知していた。
■感想
1巻ではまだ謎の生物の正体は明らかとなっていない。ジョーンジーたちの目の前には、人間を襲う異生物の姿がある。この地球外生命体は奇妙な恐ろしさがある。人間に対して有名俳優の声を使って自分たちは無害だと声をかけつづける。危険がなく感染の心配もないと…。
ただ、それはすべて人間たちをおびき寄せるためのウソでしかない。まだこの段階では、この地球外生命体たちの目的が何なのかわからない。ジョーンジーたちが出会ったエイリアンのような生物たちは恐怖でしかない。
ジョーンジーたちとは別に、軍がエイリアンたちをせん滅しようと活動し始める。爆撃機での攻撃。エイリアンたちの危険性を理解し、さらにはエイリアンたちの言葉がすべてウソだということも見抜いている。だとすると、軍は何かをつかんでいるのだろう。
その作戦の過程で、軍内部にも感染者が現れ…。とんでもなく感染力の強い新種の病原菌のようなイメージすらある。ジョーンジーとは別の流れもまた興味深いのだが、軍がのりだすと、ことさら大きなインパクトのある流れとなる。
物語の後半では、ジョーンジーの肉体がグレイに乗っとられることになる。それはつまり死のはずだったのだが…。なぜかジョーンジーの意識は残り、グレイとは別の意識としてジョーンジーの肉体が行うことをジョーンジーは理解しながら、グレイと会話したりもする。
このことで、グレイが目的のわからない行動をとることを、ジョーンジーは目の前で見ることになる。ジョーンジーの仲間がやられていく様を目の前で見る。グレイでは意味が理解できない、ジョーンジーと幼馴染である仲間だからこそわかる言葉で、何かしら事態を打開しようとする。
軍までも巻き込むと、物語の壮大さは一気に広がっていく。
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