ディープ・ブルー2


 2021.10.7      飼いならしたはずのサメが反旗を翻す【ディープ・ブルー2】

                     
ディープ・ブルー2 [ ダニエル・サブレ ]
評価:3

■ヒトコト感想
サメを自由自在に操ろうと計画する。大富豪のカールにより海底での研究施設でサメをコントロールする研究が再会する。サメが人間のコントロールにより規則正しい動きをする。違法に生きたサメからフカヒレを切り取っていた密猟者に対してサメの群れをけしかける。規則正しい陣形を保ったまま対象者に突っ込んでいくサメたち。まるで訓練されたイルカのように人間の言うことを聞くホオジロザメは異様だ。

ただ、手なずけたはずのサメが突如として狂暴化し、研究施設は大混乱に陥る。イメージ的には強力な首輪で飼いならされた猛獣が、首輪がとれたことにより人間へ反旗を翻すような感じだ。沈みかけた研究所内部でサメたちの襲撃を受ける物語だ。

■ストーリー
アルツハイマー病の最先端治療を開発する目的で、遺伝子操作されたサメを利用したアクティカ計画。製薬会社の大富豪カール・デュラントの決断によって、海底の実験施設で研究が再開される。デュラントはサメ保護活動家のミスティ・カルホーンをチームに加えようとするが、カルホーンはショックを受ける。実験体に使っているのは予測不能な行動をする非常に攻撃的なオオメジロザメで、海中で最も獰猛な肉食動物だったのだ…。

■感想
サメの映画を見ると、サメは人間に危害を加える恐怖の存在として描かれている。人間が飼いならすことは到底不可能な存在がサメだ。そんなサメを研究対象とし、遺伝子操作によりサメをコントロールしようと考える。

海中で最も獰猛な肉食生物をどのように制御するのか。サメ保護活動家のカルホーンは無茶な研究を実行しようとするカールに警告を与え続けるのだが…。冒頭、サメのヒレを切り取る密猟者が、コントロールされたサメの群れに攻撃されてしまう。一糸乱れぬ陣形を整えながら迫りくるサメは強烈だ。

巨大なホオジロザメをコントロールする。安全と言われ、海に落とされると、巨大なサメが向かってくる。絶体絶命かと思いきや、サメは人間には見向きもせず方向を変えてどこかに行ってしまう。完全にサメをコントロールすることに成功している。

調査するために、海からいったん器具を使い持ち上げたとしてもサメはおとなしく動かない。その隙に研究者はサメの口の中を調査するのだが…。やはりどれだけ安全だと言われたとしても動物を完全に信用することはできない。そして、想像どおりサメが暴走し始める。

きっかけはホオジロザメが妊娠していたことにある。大量に子供を産み、その小さなホオジロザメが人間に集団で襲いかかってくる。沈みかけた研究者内部は海水で満たされている。研究者たちはサメの恐怖におびえながら研究所内を逃げ続けるのだが…。

半分海水に浸かった研究所内部を逃げ続けるカルボーンたちとカール。この手の作品では、すべての元凶であるカールがそれまでさんざんコントロールしてきたサメに反撃を受けるという流れなのだが…。一風変わったサメパニック映画だ。

「ジョーズ」などとは違ったインパクトのある作品だ。



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