バイオハザードⅤ


 2018.6.22      人工知能に支配されたゾンビの世界 【バイオハザードⅤ】

                     
バイオハザードV リトリビューション 【DVD】
評価:3

■ヒトコト感想
バイオハザードシリーズとしては冒頭から4の続きとなる。4を見ていないと、なぜこのような状態にあるのかわからない。マトリックスのような人工知能に支配された世界。アリスがTウィルスの効果をプレゼンするための施設で突然目を覚ます。

このプレゼン施設が強烈だ。東京やニューヨーク、モスクワなどあらゆる大都市をシミュレートできる環境にある。そのため、ごく普通の主婦としてのアリスが、ゾンビたちに襲われる場面が登場してくる。アンブレラ社を支配しているのは人工知能だ。その人工知能に人類は滅ぼされようとしている。最終的には人類対アンブレラ社という図式ができあがってくる。オチは夢も希望もない戦いとなっている。

■ストーリー
アンブレラ社が開発したT-ウィルスが蔓延し、地球はアンデッドに覆い尽くされようとしていた。人類最後の希望であるアリスは、アンブレラ社に囚われ、ある極秘施設の中で目覚める。アリスはその巨大な施設から脱出しようとするが、気がつくと東京、ニューヨーク、モスクワなどの壊滅したはずの都市に移動している。

実は、その施設には、世界を覆す驚くべき秘密が隠されていた。しかも、全ての背後には、アンブレラ社をも裏切った最凶の黒幕が・・・・・・。元仲間がアリスを攻撃し、かつての敵が手を差し伸べる。アリスは誰を信じ、何を疑えばいいのか?最終決戦に向けて、アリスの壮絶な戦いが始まる!

■感想
バイオハザード4では、ラストでアリスがアンブレラ社に囚われたいた人々を救出して終わっていた。が、本作では、救出した人々は結局アンブレラ社に殺されてしまう。バイオハザードシリーズの集大成として、今までのキャラが総出演している。

ゲームファンが喜ぶ趣向もある。ゲームの主要人物であるエイダやレオン、バリーなども登場してくる。アンブレラ社に洗脳されたジルや、宿敵であるウェスカーまでもがアリスを助ける役目をしている。全人類対アンブレラ社のTウィルスという流れだ。

ウェスカーやその仲間たちの助けでアリスはアンブレラ社の実験施設から脱出することができる。このあたりはまるでゲームのように複雑な迷路を渡り歩きながら脱出しようとする。アンブレラ社側としては、洗脳されたジルや過去の作品で登場した人物のクローンなど、懐かしのキャラが総出演している。

このシリーズ定番の頭巾をかぶった巨漢の怪物は2体同時に登場し、エイダとアリスに襲い掛かる。定番的ではあるが、その迫力はすさまじいものがある。

ラストはすさまじい状況だ。世界中がTウィルスに侵され、人工知能は人類を滅ぼす決定を下す。そんな状態で生き残った人類のリーダーとして立ち上がるのは…。なんとあのウェスカーだ。アリスを助け、レジスタン的な活動をして立ち上がる。

ラストの引きの絵は、どう考えても人類が勝てる状況ではない。圧倒的絶望感しかない状況だ。バイオファンは喜ぶ作りであることは間違いない。映像的なインパクトは、どこかマトリックス的な要素はあるが十分楽しめる。

人工知能に支配されたゾンビ世界の映画だ。



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