2021.10.13 まるでバーチャルアトラクションのような器具【アサシン クリード】
アサシン クリード
評価:3
■ヒトコト感想
オリジナルはゲームなのだろう。中世ヨーロッパを舞台とした暗殺を目的とした作品だ。それらゲームの要素をどのように映画化するのか。死刑囚のリンチは遺伝子を操作する特殊な機器により、祖先の記憶を追体験することになる。記憶をたどることで、まるでその時代へとタイムスリップしたような状態となる。
リンチの祖先がアサシン教団の一員ということで、禁断の秘宝を手に入れるために記憶をたどる。人類を支配することができる特殊な秘宝をどのようにして手に入れるのか。特殊な機器を使い過去の記憶をたどるということでゲームの世界を再現している。この手の作品では「ミッション:8ミニッツ」があるのだが、記憶を頼りに過去に戻るパターンとしては同じだ。
■ストーリー
記憶をなくした死刑囚カラム・リンチは、遺伝子操作をする装置によって祖先の記憶を追体験する。カラムの祖先はルネサンス期のスペインでテンプル騎士団に立ち向かうアサシン教団の一員で、人類支配の力を持つ禁断の秘宝のありかを知る、歴史上最後の人物でもあった。現在と過去を行き来する中で、カラムは人類の未来を左右する戦いに身を投じていく――!
■感想
遺伝子を操作し自分の祖先が活動していた過去へとタイムスリップする。ミッション:8ミニッツでもそうだが、記憶を頼りに過去に戻るには特殊な機器が必要だ。本作では過去での戦いをそのまま現代でも動きとして表現できるように、まるで遊園地のアトラクションのような体に一本の器具をつけ、体が空中に浮いた状態で過去で戦いを繰り返す。
過去の世界で高い建物から飛び降りると、現実では体がサカサマになり、そのまま落下したような恰好になる。バーチャルのアトラクションを楽しんでいるような感じだ。
テンプル騎士団とアサシンの対決がメインの本作。まさにゲームの画面そのままにアサシンがひっそりと動き出し、またたくまに相手を暗殺してしまう。リンチの祖先は凄腕の暗殺者であり、秘宝を手に入れるために暗躍する。
そもそもの目的は、現実世界に秘宝を持ち帰ることにある。リンチ以外にも過去に戻る者たちがいる。アサシン教団として、どのようにしてテンプル騎士団と戦うのか。現在と過去を行き来することで体に多大な負荷がかかる。それでも目的を達成するためにリンチは過去へと入り込む。
原作ゲームはやったことがない。ただ、ゲームの舞台が中世ヨーロッパで頭巾のようなものを被った暗殺者が、人知れず暗殺を繰り返す、というゲームであることは理解していた。美しい街中を、暗殺者がひっそりと動き回りターゲットを始末する。
まさにそれと同様なシーンが描かれている。現代から過去に入り込むことで、秘宝を手に入れようとする。人類を支配する力をもつ秘宝。ノーベル平和賞を受賞できるという言葉もあるのだが…。
過去に戻る機器は、バーチャル体験できるアトラクションのような風貌だ。
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